令和元年12月以降、中華人民共和国湖北省武漢市で発生した原因不明の肺炎は、新型コロナウイルス(SARS‐CoV‐2)が原因であることが判明しました。このSARS‐CoV‐2による感染症のことを、新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)といいます。
 

新型コロナウイルス感染症の特徴

 〇感染経路には、飛沫感染と接触感染があると考えられている。

 【飛沫感染】感染者の唾などと一緒にウイルスが放出され、それを吸い込んで感染

 【接触感染】ウイルスが付いたものに触れ、その手で口や鼻を触ることにより感染

 〇症状には個人差があり、どういった症状が出るかは人による。(主な症状:発熱、倦怠感、
  味覚・嗅覚障害、乾いた咳、のどの痛み、鼻水、鼻づまり、下痢、吐き気、嘔吐、食欲減退)

 〇無症状の人もいるため、どこでかかったか自覚しづらい。

 〇多くの場合は軽症で終わりますが、高齢者や基礎疾患のある人は重症化しやすい。

 〇潜伏期間は、1~14日であり、感染してから5日程度で発症することが多い。

 〇感染可能期間は発症2日前から7~10日間程度と考えられている。

 〇濃厚接触者の定義
 ・陽性者と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があった者。
    (家族はこれに該当し、濃厚接触者になります)
 ・適切な感染防護なしに陽性者を診察、看護もしくは介護していた者。
 ・手で触れることのできる距離(目安として1m)で、必要な感染予防策なしに、
  陽性者と15分以上の接触があった者。
                   (以上、厚生労働省 国立感染症研究所資料より)
 〇退院基準(厚生労働省『新型コロナ感染症 診療の手引き』より)
  ・有症状者:発症日から10日間経過し、かつ、症状軽快後72時間経過した場合。
        または、発症から10日未満で、症状軽快後24時間経過した後、PCR検査
        または抗原定量検査で24時間以上間隔をあけ、2回の陰性を確認できた場合。
  ・無症状者:検体採取日から10日間経過した場合。
        または、検体採取日から6日間経過後、PCR検査または抗原定量検査で
        24時間以上間隔をあけ、2回の陰性が確認できた場合。

 

新型コロナウイルス感染症に効果的な予防対策

 この疾患は、風邪やインフルエンザなど他の呼吸器疾患と同じように、咳エチケットや手洗い等、通常の感染対策を行うことが重要です。

 〇手洗い
  ・15~30秒かけて、丁寧に洗う(手のひら、指の間、手の甲、爪、親指まわり、手首)
  ・こまめに洗う(帰宅後や、人が触れることの多いものを触ったときなど)
 〇マスクの正しい着用
  ・鼻と顎を覆い、しっかりとフィットするよう着用する(鼻だしマスク、顎マスクはやめる)
  ・マスクの表面を触らない(外すときはゴムの部分を持つようにする)
  ・マスクを机の上には置かない(机に付着したウイルスがマスクに付いたり、マスクに
   付いていたウイルスが机に付く恐れがある)
 〇正しく消毒
  ・アルコール濃度は70~80%のものを選ぶ(低すぎても高すぎても効果は薄れる)
  ・手指消毒はしっかりもみこむ(手指の間、手首にも)
  ・家庭内でよく触れる場所をこまめに消毒する(ドアノブ、トイレ、洗面所、家電、スマホ等)
  ・家庭での消毒は、掃除した後に消毒を(汚れた場所にアルコールをかけるのでは意味がない)
 〇「3つの密」の回避
  ・密閉空間(換気の悪い密閉空間)
  ・密集空間(多くの人が密集する)
  ・密接空間(互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や発声が行われる)
 〇換気
   定期的に換気する。(共有スペースや他の部屋も)

 

検査の種類(厚生労働省『新型コロナウイルス感染症 病原体検査の指針』より)

  ・PCR検査:ウイルスの遺伝子を増幅して検出する。感染初期の段階で診断可能。
  ・抗原検査:ウイルスのまわりのタンパク質を調べるため、PCR検査よりも感度が低く
        確定診断として用いることは推奨されない。感染初期に診断可能。
  ・抗体検査:体内にウイルスに対する抗体(以前に感染したこと)があるかを調べる検査。
        発症後でなければ診断不可。
 

新型コロナウイルスと人権  

〇新型コロナウイルス感染症に対する不安から、感染者やその接触者に対する差別が生じることのないようにしましょう。

 ・不確かな情報に惑わされたり、必要以上に恐れたりすることなく、一人ひとりがお互いを思いやり、冷静に行動することが必要です。

 ・「『検査結果が陰性だった濃厚接触者』の接触者」には、通常感染リスクはありません。通勤・通学・登園を拒否されることがあったとすれば、それは誤った知識に基づく、適切でない対応だといえます。

〇新型コロナウイルス感染症は、いつ自分が当事者になるかわからない感染症です。正しい知識を持って、正しく対策をしましょう。

ブレークスルー感染とは  

 どの感染症に対するワクチンでもその効果は100%ではなく、ワクチンを接種した後でも感染する可能性があり、それをブレークスルー感染と呼びます。デルタ株のウイルスは感染力が強いだけでなくワクチンによって獲得された免疫が効きにくいと考えられていますが、ワクチンが重症化を防ぐ効果は高いレベルで維持されています。多くの人がワクチンを接種して、かかっても軽症ですめば、医療体制のひっ迫が避けられ、救急をはじめとする本来の医療が維持できることになります。
 引き続き、積極的なワクチン接種参加へのご協力をお願いします。

 

参考

(2021年7月版)新型コロナウイルス感染症の“いま”に関する11の知識 

一般的な感染症対策について 

咳エチケットについて 

手洗いについて] 

新型コロナウイルスの集団感染を防ぐために 

「新しい生活様式」における熱中症予防(令和3年6月版) 

ご家族に新型コロナウイルス感染症が疑われる場合 家庭内でご注意いただきたいこと~8つのポイント~ 

 消毒用アルコールがない場合の屋内の消毒・除菌方法 

人権・差別防止について 

 

関連リンク

新型コロナウイルス感染症について【厚生労働省

新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)【厚生労働省】

新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領(2021年1月8日暫定版)【国立感染症研究所】

コロナウイルスに関する解説及び中国湖北省武漢市等で報告されている新型コロナウイルス関連肺炎に関する情報【国立感染症研究所】

新型コロナウイルスについて【兵庫県】 

海外安全ホームページ【外務省】