高砂市水道事業100周年記念誌
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高砂市水道事業 100周年記念誌豊かな恩恵をもたらすとともに幾多の災害を与えた加古川も1899(明治32)年加古郡9か町村(高砂町・荒井村・加古川町・氷丘村・神野村・八幡村・鳩里村・尾上村・別府村)、印南郡8か町村(伊保村・曽根町・阿弥陀村・米田村・東神吉村・平荘村・上荘村・西神吉村)で加古川改修期成同盟会を結成し、関係方面に請願書、陳情書を提出、運動を始めた。 1911(明治44)年9月、加古川への河川法施行が告示された。これにより、加古川改修工事は内務省直轄事業として、国庫の補助を得て実施される道が開かれたが、全国各地に改修を必要とする河川があり、工事着手の順位をめぐって激しい競争があったことから、実際に工事が始まるまでにはなお曲折があった。その中で1914(大正3)年12月14日、加古川改修期成同盟会は地元選出の代議士伊藤英一氏の紹介で、改修着手の請願書を帝国議会に提出した。 1915(大正4)年12月17日、県会は1916(大正5)年から工事着手の希望を議決し、その意見書を内務大臣一木喜徳郎に提出、1917(大正6)年末政府は加古川改修費として1918(大正7)年度から1927(大正16)年度に至る10か年継続事業として可決、工事費485万円(国庫負担は330万4,000円、県負担は154万6,000円)を計上した。 加古川改修期成同盟会発足以来20年で念願の加古川改修が実施されることになり、最終的に総工費は582万4,485円となった。第1章 プロローグ(序章)・加古川改修工事(内務省土木局 「昭和六年度直轄工事年報附図」  から)23コラム②コラム②コラム②加古川改修への歩み 〜加古川改修期成同盟会の結成〜〈1899年,1911年,1914年,1915年,1916年,1917年〉

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