第3章増え続ける水需要に対応するために(拡張事業)高砂市水道事業 100周年記念誌1.当初認可(朝日町浄水場沈殿池の拡張)〈1930年〉 朝日町浄水場の緩速ろ過池は創設第2期工事によって2池設けられたが、水量不足は解消されなかった。このため、高砂町は沈殿池を1池増設することとした。1930(昭和5)年5月7日に認可申請を行い、同年5月23日起工、10月23日に竣工した。幅15.30m、長さ27.30m、深さ1.51ⅿ、ろ過層厚1.22ⅿ、ろ過速度2.42ⅿ/日であり、工事費8,566円を要した。 1931(昭和6)年には野田醤油株式会社(現:キッコーマン食品株式会社)が荒井村に、翌1932(昭和7)年には鐘淵紡績が人絹工場を高砂町に相次いで進出するなど、高砂地域周辺にとって1900年代に次ぐ工業化の画期となった。工業化の発展に伴い、水需要も増大し、高砂町の水道は拡張へと向かっていくことになった。42・野田醤油株式会社全景・第2期工事概要 資料1・第2期工事概要 資料2第1節 第2次拡張計画
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