高砂市水道事業100周年記念誌
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高砂市水道事業 100周年記念誌1.計画の策定と認可〈1960年〉 第3次拡張計画を1958(昭和33)年7月に終えたが、戦後復興の好景気による工場の新増設、団地住宅の建設など、増え続ける給水需要にこたえるために、第4次拡張計画を計画した。1960(昭和35)年12月20日に事業変更認可申請を行い、同年12月28日に認可を受けた。また旧高砂町地区では、配水管布設後38年が経過していたため、配水管の布設替えも計画に含めることとした。 計画は、給水人口68,500人、計画年次1964(昭和39)年度、給水区域高砂市域全域及び加古川市米田町平津及び船頭地区(市外給水)、1日最大給水量を20,580㎥とした。2.朝日町浄水場拡張工事及び送配水管の拡張 朝日町浄水場のろ過設備及び配水ポンプ設備等も設置から38年が経過し、また給水量の増加に対応するため、拡張及び改良が必要となった。木造のポンプ室を軽量鉄骨ブロック造りのポンプ室に建て替え、送水ポンプ37.5kw3台、ディーゼルエンジン10KVA1台、電気設備一式を新設することとした。そして、薬品混和池付沈殿池及び緩速ろ過池、ろ過能力1,500㎥/日、各1池を増設することとし、朝日町浄水場の施設能力は4,080㎥/日から6,000㎥/日となった。3.老朽配水管の布設替え及び送配水管の拡張 旧高砂町の給配水管は朝日町浄水場から市街の中央部、北本町、南本町、戎町をへて南材木町に配管されているが、1923(大正12)年に布設された鋳鉄管で老朽化していた。このため、石綿管に布設替えすることとし、南材木町線、藍屋町線、木曽町線、農人町線、魚町今津町線、次郎助町高瀬町線、三菱製紙社宅線、鐘化社宅線等の布設替え工事を実施した。 給水能力の増強によって、伊保町渡場〜高須間、宝殿中学校〜古新間、日笠山〜住吉橋間、浜田町〜蓮池間、塩市〜山条間に送配水管を拡張した。60・工事写真第3節 第4次拡張計画

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