高砂市水道事業 100周年記念誌3.第2回変更(伏流水の増量)〈1969年〉 加古川は1967(昭和42)年5月に一級河川に指定され、管轄が兵庫県から建設省(現:国土交通省)に移管されたことで、水利権の許可が遅れ、加古川堤外地に施工する第2集水設備工事が着工できなかったことから、渇水時に給水に支障をきたす怖れが生じたので、既設の第1集水設備の伏流水を増量するため、涵養池を設置する計画とした。この計画は1969(昭和44)年2月25日に変更認可申請を行い、同年2月28日に認可を受けた。4.第3回変更(河川濁度上昇対策)〈1969年〜1970年〉 堤外地に、第2集水設備工事を実施するに当たり、河水増水時の取水について、濁度上昇の怖れがあるため、堤内地に浄水設備として凝集沈殿池、急速ろ過池(1日処理能力20,000㎥)を築造した。また、停電時に支障がないように発電設備1,000KVAの拡張を図り、河川洪水時には、集水設備の安全上、堤内水路から取水できる設備に変更した。変更申請は1969(昭和44)年12月9日に変更認可申請を行い、1970(昭和45)年3月30日に認可を受けた。5.第5次拡張計画の完成〈1969年〜1972年〉 第5次拡張計画は3回にわたって事業計画を変更し、人口増、水需要増に対応した。工事費は14億718万円となり、1972(昭和47)年3月31日に完成した。第3章 増え続ける水需要に対応するために(拡張事業)・竜山橋水管橋(スパイラル鋼管 φ500㎜×189m)・工事中の第2取水設備・米田水源地 自家用発電設備(1,000KVA)67
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