6高砂市水道事業 100周年記念誌高砂市の水道事業は、1924(大正13)年1月1日に県下5番目の早さで高砂町へ給水を開始し、今年で100周年という記念すべき大きな節目を迎えることができました。 その当時、瀬戸内海に面する高砂町では、井戸水に塩分が含まれ、飲用には適しておらず、また、衛生面での課題も抱えておりました。これらの課題解消に加え、産業、ひいては町の発展を願う声が日増しに大きくなり、水道敷設の機運が高まりました。 三菱製紙株式会社高砂工場への工業用水供給を起源とする本市の水道事業は、大雨や渇水といった自然災害や、工場排水による水質汚染などを乗り越え、市政の発展に伴って増加する水需要に対処すべく、数次にわたる拡張事業に取り組んでまいりました。 水源の安定確保を目指し、立ちはだかる多くの困難を乗り越えてきた先人の努力と功績に敬意を表しますとともに、今日まで多大なるご理解とご支援を頂戴した市民の皆様、そして関係機関・団体・業界の皆様に心から感謝申し上げます。 水道事業は、市民の暮らしと地域の経済活動を支える基盤として大きな役割を果たしております。「100年」という節目を刻む今、改めて水道事業が担うべき大きな責任に思いを致し、先人から受け継いだ水道の恵みを次世代に継承・発展させ、次の100年に向けて、市民の皆様と共に未来につなぐ水道として、安全・強靭・持続に、これからも全力で歩んでまいります。 今後とも、本市水道事業に対する市民の皆様、関係各位の温かなお力添えをよろしくお願い申し上げます。 2024(令和6)年3月ごあいさつ
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