高砂市水道事業100周年記念誌
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高砂市水道事業 100周年記念誌※貯留施設(調整池全6池)については、耐震化済みである。第5章 未来へ歩み続ける水道事業93◆経営戦略 今後の急速な人口減少等に伴うサービス需要の減少や施設の老朽化に伴う更新需要の増大など、水道事業を取り巻く経営環境は厳しさを増しています。そんな状況下にあっても、将来にわたって住民生活に必要なサービスを安定的に提供していくため、抜本的な改革等の取り組みを通じ、経営基盤の強化と財政マネジメントの向上を図っていくことが必要です。 そこで高砂市では、安定的に事業を継続するための中長期的な経営の基本計画として、2021(令和3)年3月に「高砂市水道事業経営戦略」を策定しました。今後は5年ごとに見直しを行いながら、持続可能な経営の確保に向けた積極的な取り組みを推進していきます。◆経営の基本方針①.安全・安心な水の供給 ・送配水管について、更新計画に基づき、更新に合わせて耐震化率の向上を図る。 ・浄水施設(沈殿池・ろ過池)について、再構築計画に基づき、再構築に合わせて耐  震化率の向上を図る。②.施設規模の適正化 ・給水量の減少に伴い、更新にあたっては、ダウンサイジングによる合理化・効率化  を図る。③.投資の平準化 ・施設、設備の改築について、目標耐用年数を設定し、優先順位及び経営への影響を  考慮した事業費の平準化を図る。④.民間活用の拡大 ・現在実施している個別委託業務の包括化や施設整備における官民連携の導入につい  て検討する。⑤.水道事業の持続可能な健全運営 ・安定した事業経営のため自己資金確保、将来世代への負担軽減を考慮した企業債残  高の抑制に配慮する。 ・給水量の変化に応じて、河川水(表流水・伏流水)、地下水、県水道用水の水源の  バランスを見直し、費用を抑制する。 ・水道法に基づく適正な負担水準の設定を検討する。 ・水道事業を経営するにあたって関連するSDGs(持続可能な開発目標)に応じた  取り組みを行う。⑥.広報活動の充実 ・水道水のおいしさや安全性、水道料金の状況等に対して理解を深めていただき、水  道水をこれまで以上に使用していただけるように広報活動を強化する。

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