蚊媒介感染症(デング熱、ジカウイルス感染症)について
蚊媒介感染症とは
蚊媒介感染症とは、病原体を保有する蚊に刺されることによって起こる感染症のことをいいます。
代表的な蚊媒介感染症には、デング熱、ジカウイルス感染症、日本脳炎、ウエストナイル熱などがあります。
デング熱
デング熱とは、デングウイルスによる感染症で、患者から血を吸った蚊が媒介して他の人に感染が広がる病気です。
一般には1週間ほどで症状は治まり、予後は比較的良好といわれています。
潜伏期間
2日から15日(多くは3日から7日)
主な症状
38度から40度の発熱、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹など
感染しても発症しないことも多い
流行地域
熱帯や亜熱帯の全域。東南アジア、南アジア、中南米で患者の報告が多い。もっとも日本に近い流行地域は台湾。
関連情報
ジカウイルス感染症
ジカウイルス感染症(ジカ熱)とは、主にジカウイルスを持った蚊に刺されることによって感染する病気です。
基本的に、ヒトからヒトへ直接感染する病気ではありませんが、輸血や性行為によって感染する場合もあります。
2~7日ほどで治り、予後は比較的良好といわれています。
潜伏期間
2日から12日(多くは2日から7日)
主な症状
軽度の発熱、頭痛、関節痛、斑丘疹、結膜炎、疲労感など
感染しても発症しないことも多い
流行地域
アフリカ、中南米、アジア太平洋地域。特に、近年は中南米で流行。
妊娠中および妊娠の可能性がある人へ
妊娠中にジカウイルスに感染すると、胎児が小頭症になることがあるといわれています。
妊娠中や妊娠の可能性がある人は、可能な限り流行地域(ブラジルなどの中南米)への渡航は控えましょう。
また、性行為により男性から女性パートナーへの感染が疑われる事例があります。現在、性行為感染についての十分な知見は得られていませんが、流行地域から帰国した男性は、最低8週間、パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中、症状の有無にかかわらず性行為の際にコンドームを使用することを推奨します。
国立国際医療研究センター 国際感染症センター 国際感染症対策室作成「妊婦パンフレット」(厚生労働省のサイト)
国立国際医療研究センター 国際感染症センター 国際感染症対策室作成「妊婦パンフレット」 (PDFファイル: 10.0MB)
関連情報
ジカウイルス感染症に関するQ&Aについて(厚生労働省のサイト)
予防方法
デング熱やジカウイルス感染症の治療薬、ワクチンはまだありません。
蚊に刺されないように、注意が必要です。
防蚊対策
- 長袖、長ズボンを着用するなどして、肌の露出を少なくしましょう。
- 虫よけ剤や蚊取り線香などをこまめに使いましょう。
- 蚊が多いところで寝るときは蚊帳を使いましょう。
蚊の発生源対策
蚊は、空き缶に溜まった雨水など、小さな水たまりを好んで産卵します。
住まいの周囲の水たまりをなくすことで、蚊の数を減らすことができます。
- 植木鉢の皿
- 屋外に放置された空きびん・かん・ペットボトル
- 雨ざらしのじょうろなどの用具
- 雨除けのブルーシートや古タイヤに溜まった水たまり
- 風通しの悪いやぶ・草むら
パンフレット【発生源編】ジカ熱・デング熱の感染もと ヒトスジシマカの発生源を叩け!(厚生労働省のサイト)
パンフレット【発生源編】ジカ熱・デング熱の感染もと ヒトスジシマカの発生源を叩け! (PDFファイル: 462.3KB)
この記事に関するお問い合わせ先
健康こども部 健康文化室 健康増進課
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(健康増進課)079-443-3936
(こども健康担当)079-443-3950
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更新日:2025年03月18日