麻しん(はしか)について

更新日:2021年10月29日

麻しん(はしか)とは

 麻しんは麻しんウイルスによっておこる急性熱性発疹性のウイルス感染症です。感染力が極めて強い疾患で空気感染、飛沫(咳やくしゃみ)接触感染、いずれの方法によっても感染します。

症状の現れ方

  • 潜伏期間は、10日から12日。
  • 最初は発熱、咳、鼻水など風邪のような症状が現れ、38度以上の発熱が数日続きます。病気の経過中、一番感染力が強いのがこの時期です。その後いったん解熱傾向を示しますが、すぐに耳の後ろから発疹が現れるとともに39度以上の発熱となり、その後顔面、体幹、手足に広がって全身の発疹となり、数日後、色素沈着を残して回復に向かいます。
  • 肺炎、中耳炎を合併することが多く、重症の場合、脳炎を引き起こすこともあります。
  • 麻しんウイルスに感染後、とくに学童期に発症することの多い中枢神経疾患として、亜急性硬化性全脳炎(SSPE)があります。知能障害、運動障害、ミオクローヌスなどの症状を示し、発症から平均6から9か月で死亡する進行性の予後不良の疾患です。発症頻度は麻しんにかかった10万人に1人程度と言われています。

予防方法

 ワクチンを接種して、発症そのものを予防することが最も重要です。予防接種を受けることで95%以上の確率で麻しんウイルスに対する免疫を得ることができます。

定期予防接種の対象年齢

第1期

生後12月から24月に至るまで

第2期

小学校入学前年の4月1日から入学年の3月31日まで

海外へ渡航予定の方へ

 海外では、麻しんが流行している国があります。麻しんの流行国へ渡航される際は、麻しんの免疫があるか確認しましょう(罹患歴・予防接種歴)。また渡航先だけでなく空港でも、色々な国の人と接する機会がありますので、注意が必要です。

 海外渡航前の必要な予防接種に関してはFORTH(厚生労働省検疫所ホームページ)でご確認ください。

関連情報

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