乳幼児突然死症候群(SIDS)

更新日:2025年01月16日

睡眠中の赤ちゃんの死亡を減らしましょう

 乳幼児突然死症候群(SIDS)とは、何の予兆や既往歴もないまま乳幼児が死にいたる病気です。

 日本では、100名あまりの赤ちゃんがこの病気で亡くなっています。生後2か月から6か月に多く、まれに1歳以上でも発症することがあります。乳幼児の死亡原因の上位を占めていることから、その発生の低減を図るための対応が強く求められています。

 発症の原因はまだわかっていません。しかし、以下の3つのポイントを守ることで、発症の可能性を小さくすることがこれまでの研究で明らかになっています。

※11月を対策強化月間と定めています。理由は、12月以降の冬期にSIDSが発生する傾向が高いことから、発生の予防を重点的に行う必要があるためです。

SIDSから赤ちゃんを守るためのポイント

(1) 1歳になるまでは、あおむけに寝かせましょう

 SIDSは、うつぶせ、あおむけのどちらでも発症しますが、寝かせるときにうつぶせに寝かせたときの方がSIDSの発症率が高いということが研究者の調査でわかっています。医学上の理由でうつぶせ寝を勧められている場合以外は、赤ちゃんの顔が見えるあおむけに寝かせましょう。この取組は、睡眠中の窒息事故を防ぐ上でも有効です。

(2) たばこをやめましょう

 たばこはSIDS発祥の大きな危険因子です。妊娠中の喫煙はおなかの赤ちゃんの体重が増えにくくなりますし、呼吸中枢にも明らかによくない影響を及ぼします。妊婦自身の喫煙はもちろんのこと、妊婦や赤ちゃんのそばでの喫煙はやめましょう。これは、身近な人の理解も大切ですので、日頃から喫煙者に協力を求めましょう。

(3) できるだけ母乳で育てましょう

 母乳育児が赤ちゃんにとっていろいろな点で良いことはよく知られています。母乳で育てられている赤ちゃんの方がSIDSの発症率が低いということが研究者の調査でわかっています。無理のない範囲で、母乳育児にトライしてみましょう。

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