マイ避難カードを作成しよう

更新日:2021年12月24日

 令和2年度事業で冊子版ハザードマップの改訂を行いました。

 今回の改訂では、兵庫県が推奨する「マイ避難カード」の取り組みを取り入れ、ハザードマップの巻末に「マイ避難カード」作成の流れについて、その一例をお示ししています。

 地球温暖化に伴い、豪雨災害が激化してくるなかで、堤防の整備をはじめとした公共工事だけでは、洪水等を防ぐことは難しくなってきました。災害から身を守るためには、ひとりひとりが必要なときに、「避難行動をとる」ということが大変重要になってきます。

 では、避難が必要な時は「いつ」なのでしょうか?避難する先は「どこ」なのでしょうか?避難する際は、「どうやって?何を持って?」避難するのでしょうか?

 これらのことを、災害が差し迫ってから考えることは難しいです。平常時にこれらのことをあらかじめ決めておく、これが「マイ避難カード」を作成することになります。災害が起きそうな時は、あらかじめ作っておいた「マイ避難カード」の確認をしましょう!

 また、災害対応は、「想定外」をなくしておくことも重要と言われています。いざ避難!となった時に、「目指すべき指定避難所への道が通れない」などの「想定外」がないとは言えません。このような場合に備え、最善の対策だけではなく、次善・三善といった、最善の避難場所が使えない時の、次の一手を考えておくことで、いざ避難!の際の「想定外」を減らすことができます。「避難先」も何カ所か選定できればよいですね。

高砂市では、今年度から出前講座の新規メニューとして、「マイ避難カード作成講座」を追加しています。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、出前講座等の実施が困難な場合もありますので、下部に動画を掲載しております。ぜひ、参考にご視聴ください。

 

参考

「マイ避難カード」を用意する

 冊子版ハザードマップの裏表紙に掲載している「マイ避難カード」を用意しましょう。また、下記から印刷することもできます。

 パソコンでマイ避難カードを作成する場合は、下記のワード版をご利用ください。

 それぞれの枠内にテキストボックスが設定されており、例を赤字で入力してありますので、例を打ち換えてご使用ください。

リスク(危険)を確認する

 マイ避難カード作成にあたり、まずしなければならないことは、自分の家が災害時にどのような被害想定をなされているかを調べることです。

 「風水害」について考える場合は、河川氾濫による「洪水」と山が崩れる等の「土砂災害」について確認をします。

 また、「洪水」に関しては、計画規模降雨による想定と、想定最大規模降雨による想定の2種類があります。どちらも確認しましょう。

被害想定を見るためには高砂市WEB版ハザードマップが便利です。

下記リンクからご覧ください。

 確認したら、「マイ避難カード」の浸水想定、土砂災害の欄に記入しましょう。

浸水想定、土砂災害の欄を記入したマイ非難カードの作成例

例)

「いつ」になったら、「どこへ」避難するのかを決める

 家の周辺のリスク(危険)を確認できたら、次は、「いつ」になったら、どうするのかを決めていきます。

 高砂市の「マイ避難カード」は避難行動1と避難行動2の2つの記載欄が設けてあります。

 使い方は様々で、例えば、風水害における「警報が発表された」「避難指示が発令された」という時間の経過とともに起きた状況変化をきっかけとして、どのように行動するのかについて記載することができます。この場合は、以下に例示します。

 他にも、避難行動1に最も最善な避難行動(避難先を指定避難所とする)を記入し、仮に指定避難所まで行くことができなかった場合の次善の避難行動(避難先を近隣の高層マンションなどにする)を記入するという使い方もできます。

 ここでは、時間の経過とともにとるべき避難行動について考えて記入する例を紹介します。

リスク(危険)の確認の結果、

  1. 計画規模降雨の場合0.5メートルから3.0メートル、想定最大規模降雨の場合3.0メートルから5.0メートルとなっています。
    計画規模降雨の場合は、最悪2階に上がれば命は助かりますが、想定最大規模降雨の場合は、2階に避難しても浸水してしまいます。
  2. 結果として、想定最大規模降雨の場合は、自宅から指定避難場所などに避難することが必要になります。そこで、「いつ」になったら、避難を開始するのかを決めてしまいます。
  3. 「いつ」を考えるにあたって
    災害の発生のおそれがある場合、市などから様々な情報が出されます。警戒レベルをつけて発令されますので、下記から流れと内容の確認をしましょう。
  1. 「いつ」になったら避難するのかについては、指定避難所への避難の時期を決めることになるので、避難所まで時間がかかる方は、警戒レベル3で、そうではない方も警戒レベル4で避難をしなければなりません。例では、警戒レベル4避難指示が発令されたら指定避難所へ避難すると決めています。
  2. 今回の例では、もう1点、「警戒レベル4避難指示が出るまで何もしないのか」についても考えます。今回は、警戒レベル4が発令されたら避難行動がとれるように準備しておくということを考えます。そのため、大雨警報が発表された段階で、いつでも家を出ることができる準備を行って、念のため自宅の2階に上がっておくという行動をとることとします。

それらを記入すると…

浸水想定、土砂災害の欄に加えて、避難行動についても記入したマイ避難カードの作成例

 上記のようにできあがります。

 できあがったカードは家族や身近な人と確認して、準備物をそろえたりしましょう。

 今回は、1例を紹介しましたが、1人で作成するのは難しいので、ぜひ出前講座の「マイ避難カード」作成講座をご活用ください。

説明動画

「マイ避難カード」作成の一例について、下記に動画で説明を行っていますので、参考にしてください。

リンク

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