尉と姥伝説

更新日:2021年10月29日

尉と姥(じょうとうば)
尉と姥をイメージした木彫り彫刻の写真

尉と姥のいわれ

 その昔、高砂神社の境内に、一本の根から雌雄の幹が左右に分かれた松が生え、「尉と姥」に姿を変えたイザナギ・イザナミの2神が現れ夫婦の在り方を説きました。 以後、この木を「相生の霊松」と呼び、この2神を縁結びと夫婦和合の象徴として信仰するようになりました。

 婚儀の際にはおなじみだとおもいますが「尉と姥」(じょうとうば)は高砂市が発祥の地です。

建物内に保存されている、曲がりくねった立派な幹を持つ松の木写真

高砂神社に保存されている三代目相生の松

晴天の中で、濃い緑の葉を茂らせている松の木の写真

五代目現在の相生の松

和服の装束を着た男性が両手を大きく広げている、祭礼の様子の写真

尉姥祭

人々が見守る中、和服の装束の男性が正座している祭礼の様子の写真

ちょっと物知り 謡曲「高砂」の話

神主のイメージ

その昔、九州の阿蘇に友成という神主がおりました。

友成は都へ行く途中、有名な高砂の松を見ようと高砂の浦へ立ち寄りました。

くまでとほうきを持ったおじいさんとおばあさんのイメージ

 友成がその松をさがしていると、おじいさんとおばあさんが、くまでとほうきを持って松の下をそうじしていました。

 友成は、そのおじいさんとおばあさん

神主の顔のイメージ

「高砂の松と住の江の松は、遠く離れているのに、どうして相生の松というのですか?」とたずねました。

おじいさんの顔のイメージ

 すると、「相生の松というのは夫婦のようなもので、お互いを思う気持ちがあれば、遠く離れていても心が通じ合うことからそう呼ばれているんですよ。」とおじいさんが、

おばあさんの顔のイメージ

おばあさん「松は四季を問わず、一千年も緑色をたたえているということで、たいへんおめでたいとされています。」と話してくれました。

「それは、それは。ありがたいお話を聞かせていただきました。ところで、あなた方はどちらの方ですか?」とたずねると、

「わたしたちは、松の精。住の江で待っていますよ。」
というなり、姿を消しました。

神主の顔のイメージ

 その後、友成
「高砂やーこの浦舟に帆をあげてー」
とうたいながら住吉へ向かい、そのうたがおめでたいとされ、婚礼の席でうたわれるようになりました。

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