いかなごのくぎ煮
春をつげるいかなごの香り

いかなごのくぎ煮は生のいかなごの稚魚を醤油、砂糖、ショウガなどで甘辛く煮た佃煮で、高砂市を含め瀬戸内海沿岸地域で古くから作られている郷土料理です。
煮上がった姿がさびた釘が曲がったように見えることからくぎ煮と呼ばれています。
毎年、2月末から4月にかけていかなごの稚魚(新子)を捕る新子漁が行われ、町中ではいかなごを炊く醤油や砂糖の香りが漂い始め、瀬戸内の春の風物詩となっています。
漁が解禁されるとキロ単位で新子を買い求め、その日のうちに炊きあげたくぎ煮を、知人や離れて住む親族に贈る家庭が多くあります。
更新日:2023年03月09日