市長とのタウンミーティング2025

更新日:2025年09月02日

市長とのタウンミーティング2025

「災害に負けないまちづくり」をテーマに、市民の皆様と市長による意見交換会を開催しました。

当日の冒頭説明の概要と、各会場で特に多かった質問・意見に対する回答を掲載します。

各会場で出たすべての意見に対する回答・方針は、「市長とのタウンミーティング2025実施結果」(PDFデータ)をご覧ください。

回答は、令和7年8月末日時点のものです。

実施結果

当日の概要

次第

  1. 前年度のタウンミーティングで出た意見への対応状況など
  2. 高砂市の防災の取り組みの紹介
  3. テーマ「災害に負けないまちづくり」に関して意見交換
  4. フリートーク

高砂市の防災の取り組みの紹介

高砂市は、兵庫県内で唯一、全国22市町による「市町村広域災害ネットワーク」に加盟し、災害時の物資相互活用などを行っています。

市では平成23年の台風被害を契機に、「溜める・流す・備える」を柱とした総合治水を推進。ため池の活用、松村川排水機場による高潮・内水氾濫対策などを実施しています。

また、災害対応力向上のため、以下のような協定を締結しています。

(一例)

  • 仮設トイレ提供

  • 電気自動車などからの電力供給

  • 応急仮設住宅の早期建設

地域防災力の強化にも力を入れ、避難所となる体育館への空調設置、カセットガス式発電機や簡易ベッドの備蓄、段ボールトイレや避難所運営訓練、要配慮者避難訓練などを実施。
自治会や地域団体と連携し、災害に強いまちづくりを進めています。

テーマ「防災に負けないまちづくり」に関する意見交換

特に多かった質問・意見に対する回答をご紹介します。

回答は、令和7年8月末日時点のものです。

津波・水害対策

津波対策、ハザードマップ

南海トラフ巨大地震の津波対策について、防潮堤が少ないがどうか。また、ハザードマップがわかりにくいので改善できないか。

回答

防潮堤建設などハード面は、県や、東播磨港周辺等の企業や各市町と整備の方法を協議していきたい。ハザードマップについては、次回更新時に、「見やすい」「分かりやすい」に留意して作成を行っていく。

豪雨時の雨水ポンプ・松村川排水機場の排水能力

平成23年の台風12号時の曽根地区の豪雨とポンプ場の排水能力について不明瞭。実際にどの程度の雨量に対応可能か説明を。

松村川排水機場完成後の効果は。雨水ポンプの増設や改修の効果は。

回答

当時の時間雨量(時間最大降水量77.8ミリ)に対応できるよう、ポンプ場設置や排水施設の整備で床上・床下浸水対策は完了した。ただし、それ以上の豪雨では依然リスクがある。出前講座やハザードマップなどで周知を図っている。

松村川排水機場について、台風の接近等で大雨が予測される時は、事前にポンプで排水を行い、鹿島川・松村川の雨水貯留容量を確保し、大雨に備えている。以前と比べると川の水位は上がらなくなっていることから効果が出ていると考えている。

市内の雨水ポンプについても、大雨時に運転することで水路の水位が上がっていないことから効果が出ていると考えている。

避難所について

プライバシーへの配慮、女性の目線を取り入れた避難所運営

避難所のプライバシー問題、生理用品の配布など女性目線の対応はどうか。 性被害防止のための女性専用スペースや避難グループ単位の配置が必要と思うが市の対応は。

回答

市の女性職員を中心として、ワーキンググループを組織し、備蓄品や避難所マニュアルなどについて意見収集を行っている。

避難所におけるプライバシー問題についてはテント型パーティションを活用することを考えている。また、生理用品などは女性職員や女性の避難者から配布してもらうことを考えている。

避難所内ではゾーニングにより、通路や避難者スペースを区割りすることとしている。性被害防止策については男女共同参画センターと連携して対策を考えていく。

ペットの同行避難

災害時のペット同行避難について、受け入れ体制や備蓄状況、対象ペットの範囲を教えてほしい。ペット避難に屋外での対応は、暑さ寒さの問題があるため、ペットシート等の備蓄が必要ではないか。空調管理された屋内避難場所の設置は検討可能か。

回答

ペットについては、同行避難のみ認めている。避難所で過ごす際は、ペットをゲージなどに入れることを条件としているので、ゲージ等に入れることができないペットは対象外となる。現在、ペット用の備蓄は行っておらず、必要な物品は避難時に持参いただくこととしている。

現在、ペットシート等の備蓄は行っていない。市として備蓄を行った場合、備蓄期限が到来した場合の活用も考慮して備蓄品を選定する必要がある。市内のホームセンターと物資調達の協定を締結しており、災害時には協定先からペット用品を調達することについても協議していく。

避難者とペットを同じ空間で避難していただくことは、アレルギー問題もあることから難しいため、ペットに対して、空調管理された空間を提供することについては、現時点では難しいと考えているが、先進事例も参考に調査・研究していく。

フリートークでの意見交換

特に多かった質問・意見に対する回答をご紹介します。

回答は、令和7年8月末日時点のものです。

市民病院の移転について

市民病院の移転候補地に文化会館の敷地が選定されたことについて

市民病院が文化会館の敷地へ移転するというのは決定事項か。水害の懸念に対する対策は。

回答

令和7年6月公表の「高砂市民病院移転候補地の考え方について」において、文化会館敷地を移転候補地とした。経営形態も含め、10月には市民説明会をはじめ、さまざまな方法で市民の皆さんにお知らせしていく。

文化会館の敷地は計画規模降雨(100~150年に1回程度の大雨)では想定される浸水は0.5m~3.0m、想定最大規模降雨(1000年に1回程度の大雨)では想定される浸水は3.0m~5.0mとなっている。

今後、基本構想・基本計画を策定していく中において、具体的な対策を検討していく。

文化会館の今後について

市民病院の文化会館敷地への移転計画について。文化会館の今後の方針は?

回答

市民病院将来構想検討委員会の答申に基づき、高砂駅・荒井駅周辺での移転を検討し、文化会館敷地を候補地として発表した。

まだ構想中で、市民・関係団体とも意見調整をしていない段階。文化会館の移設場所を決定してから発表すべきところ、順序が逆になり申し訳ない。

文化会館の移転については、現地建替えを含め候補地を検討している。

今後、基本構想を策定し方針について示していく。

市民病院の今後について

経営形態の見直しについて

市民病院の経営赤字の原因は医師不足と診療報酬の低さ。経営形態の見直しで医師確保や赤字解消が可能か。

回答

現在、公設公営を続けた場合における新病院開院年度以降10年間の平均基準外繰出金を算定する将来予測を行っており、その結果、4億円を維持できない場合は経営形態を見直す。

仮に経営形態を見直すことになった場合、医師確保や運営費を含め、持続可能な経営基盤を確立することが重要であると考えている。

10月には市民説明会をはじめ、さまざまな方法で市民の皆さんにお知らせしていく。

医師確保については、神戸大学、岡山大学に継続して派遣依頼をしている。加えて加古川中央市民病院にも派遣依頼をし、現在、専攻医に勤務いただいている状況である。

経営形態が変わればこのような医師確保の方法が変わる可能性がある。

市民病院の規模縮小に対する懸念

市民病院のベッド数削減(199床→127床)やコンサル費用について。医療費削減の国の政策も踏まえ、市が医療を守る姿勢を示すべきではないか。

市民病院での新型コロナ感染症対応の際は、あの広さがあったから対応できた。市民病院を小規模化すると医師や診療科数の維持に不安がある。改修や現状維持で対応できないか。 

回答

市民の命、健康を守るために市民病院が必要であると考えている。診療報酬引き上げなど国へ要望活動を行う。127床は将来構想検討委員会の答申に基づく数値。病床数などは増減することも含め検討している。

令和6年1月策定の「高砂市民病院将来構想」では、「面倒見のいい病院」として市民の皆さんに寄り添った医療を提供する総合病院を目指すとしている。

現在実施している将来予測の結果次第では、経営形態を見直すことになるが、市民病院を存続させることで、市民のいのちと健康を守っていきたいと考えている。

診療報酬引き上げなど国への要望活動を行っているが、地域医療を守るためには、診療報酬の増減だけにとどまらず、医療の効率化と質の確保、地域医療体制の再構築、医療・介護・福祉の連携など多層的かつ長期的な視点での施策が必要と考えている。

350床の建物が生かされた新型コロナ対応に関しては、約3年間、市民病院医師をはじめ看護師の方々の対応の結果だと思う。

令和6年1月策定の「高砂市民病院将来構想」では、移転建替え、現地建替え、大規模改修の3パターンを比較検討した。

現病院の運営を休止、制限することなく病院機能を移行でき、患者に一番負担かけないことを勘案し、移転建替えとした。

今後も新興感染症や災害医療については、公立病院として市民の皆さんに安心いただけるよう対応していく。

高砂町の買い物環境

高砂町の買い物環境が不便。スーパー不足で高齢者らの生活が困難。新商業施設誘致や移動販売による支援を求める。

回答

高砂駅前の商業施設跡地の利用については、早期の計画の公表と早期着手を引き続き企業に対して要請し、進展があれば市民、市議会に報告していく。

買い物支援については、移動販売車によるテスト販売開始に向けて事業者と自治会との調整がスムーズに進むよう準備を行っており、年内に販売を開始できるよう進めているところである。

各会場の様子

4会場での開催に加え、高砂市公式YouTubeチャンネルで字幕付きのライブ配信を行いました。

令和7年6月29日(日曜日)生石研修センター

生石研修センターでのタウンミーティングの様子

令和7年6月29日(日曜日)北浜地域交流センター

北浜地域交流センターでのタウンミーティングの様子

令和7年7月6日(日曜日)高砂市役所南庁舎

高砂市役所でのタウンミーティングの様子

令和7年7月6日(日曜日)ユーアイ帆っとセンター

ユーアイ帆っとセンターでのタウンミーティングの様子

この記事に関するお問い合わせ先

政策部 シティプロモーション室(広報広聴)

〒676-8501
兵庫県高砂市荒井町千鳥1丁目1番1号

電話番号:079-443-9001

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