エコラムvol.6 化石燃料

更新日:2023年06月12日

化石と聞いて思い浮かべるものは、地層の中から発見される恐竜や貝、太古の昔の生き物やその痕跡などではないでしょうか。

動植物の死骸や枯れた植物などが、地中で圧力や熱を受け、長い時間をかけて変化したもののうち、人間の活動に燃料として使われるものを「化石燃料」と呼んでいます。石油や石炭、天然ガスなどがその代表です。

化石燃料は、発見された当時、薪や木炭の代わりになる夢のエネルギーでした。産業革命以降の工業化の進展で化石燃料の大量消費が始まり、今や世界のあちこちで大量に使われています。

化石燃料は、人間が作り出せるものではなく、地球上に限りあるものです。限りあるということは、地中から採掘することがだんだん難しくなり、その費用が高くなり、いつかはなくなってしまいます。

また、化石燃料を使った結果、地球の大気圏に二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスが増え、地球の気温が上昇していることがわかりました。これが地球温暖化です。これにより、気候の変動がおきていると言われています。

気候の変動の脅威にさらされている人々や生き物、また将来を担う子どもたちのためにも、化石燃料の使用を抑えなければなりません。化石燃料に代わり、再生可能エネルギーをつかう生活に転換することが、私たちの課題となっています。

 

(広報たかさご平成28年3月号掲載)