エコラムvol.7 里地里山
「里地里山」は、長い歴史の中でさまざまな人間の働きかけを通じて形成された自然環境を有する地域のことで、日本ではより身近にこうした自然環境があったことから、特有の文化や豊かな感性が育まれてきました。
田んぼ、ため池、原っぱ、うら山。
人々がくらし、草花や鳥、昆虫などさまざまな生き物たちが、あたりまえのようにそばにいる空間。さまざまな動植物の生息・生育場所でもあり、日本列島の自然を豊かにする役割を担っています。
平成27年12月、環境省は「重要里地里山」として、里地里山に特徴的な希少種が生息しており、従来の人間のくらしといった人の適切な関与がなければ失われてしまうおそれがある場所を全国で500箇所選定しました。
兵庫県は、神奈川県、長野県に次いで3番目に多い24箇所が選定されており、明石市から高砂市にかけて広がる日本有数のため池密集地も、この「重要里地里山」に選ばれました。
私たちの身近な自然が残る里地里山、ため池。
ため池がある高砂の風景「里地里山」を保全し、身近で豊かな自然を、これからも子どもたちに見せてあげたいものです。
(広報たかさご平成28年6月号掲載)
更新日:2023年06月12日