エコラムvol.8 緑肥

更新日:2023年06月12日

店頭に色とりどりのお野菜が並ぶようになってきました。

さて、毎日食べているお米やお野菜は、どんな肥料や農薬を使って栽培されたものか、気になる人も多いのではないでしょうか。

人口の増加とともに農業の生産性を向上させた化学肥料や農薬ですが、大量に使い続けると、農作物を通じて私たちの体にも、土にも水にも、そして農地をすみかとする虫たちにもあまりいい影響はないそうです。

そこで、見直されているのが「緑肥」をつかった農業です。

緑肥とは、土を元気にすることを目的に、栽培している植物を収穫せず、そのまま土に混ぜ込んで肥料にするものです。イネ科、マメ科を中心にキク科、アブラナ科といった植物が使われ、例えばレンゲ、エンバク、ヘアリーベッチ、アカクローバーがよく使われています。土が元気になり、肥料になるだけでなく病虫害や雑草対策にもなるため、化学肥料や農薬の使用を減らすことができます。

田や畑で、栽培していた植物をそのまま土に混ぜ込んでいるのを見かけたら、それは環境にやさしい「緑肥」かもしれません。

緑肥がつかわれた環境にやさしいお米やお野菜がたくさん出回ると嬉しいですね。

 

(広報たかさご平成28年7月号掲載)