エコラムvol.10 燃料電池
乾電池はどんなものかわかりますが、同じ電池でも、最近耳にする「燃料電池」というと、わかりにくいですね。
燃料電池とは、都市ガスやLPガスなどの燃料から電気をつくるのが一般的です。燃料を燃やして発電するのではなく、燃料に含まれる水素と空気中の酸素を利用して発電するシステムのことです。つまり、水の電気分解と逆の反応を利用して、電気を取り出すのです。電気を必要とする場所で発電するので、送電のロスがないうえに、発電のときに出る熱をお湯として利用すれば、エネルギーを効率的に活用できます。電気とお湯をつくる省エネルギー機器「エネファーム」が少しずつ普及し、エネルギーを有効活用できる技術として、地球温暖化対策としても世界的に注目されています。
では、「燃料電池自動車」とはどんな自動車なのでしょう。
燃料電池自動車は、燃料ではなく車に直接水素を充てんし、空気中の酸素と結合させながら得られた電気により走る車のことです。発電所で発電した電気を利用する充電式の電気自動車ではなく、充てんされた水素で発電しながら走る電気自動車ということです。
燃料電池自動車が今より普及するためには、水素ステーションが各地に必要になりますね。
(広報たかさご平成28年11月号掲載)
更新日:2023年06月12日