エコラムvol.16 環境学習

更新日:2023年06月12日

世界では、温暖化やごみの増加、生物の絶滅や水・大気の汚染など、深刻な環境破壊が驚くべき速さで進んでいます。今は身近に感じる動植物など自然の光景も、遠い将来には見ることも触れることもできなくなるかもしれません。

「遠い将来のことなんて」「私一人が何をやっても」「私一人くらいなら」・・・今を生きる私たちがこのような思いで生活を送れば、未来に生きる子どもやさらにその子どもたちが生活する世界は、どうなってしまうでしょうか。

今地球で何が起こっているのかを知り、自分ができることを考え実践していくことを「環境学習」といいます。国際的にも、「持続可能な開発のための教育イコールESD(Education for Sustainable Development)」として推進されています。

これは、環境保全の枠を越え、健康福祉、まちづくり、地域の活性化などにおいて、私たち一人ひとりが人と人、人と社会、人と自然とのつながりを再認識し、持続可能な社会を築こうという取り組みです。学習というと難しいイメージがありますが、環境学習は、日常生活の視点を少し変えることで取り組むことができます。

ひとつは、“環境から学ぶ”

自然や社会での体験を通して、環境に対する関心をもつ。

次に、“環境について学ぶ”

その自然や命が織りなすつながり(生態系)と、それを阻む生活行動を振り返る。

そして“環境のために学ぶ”

発見や気づきから得た「自分にできること」を身につける。

水、食材、空気。当たり前に存在する私たちの生活に欠かせないものは、すべて環境と密接な関わりを持っています。

健全な環境を将来に引き継ぐために、私たちができることを考えてみませんか。

 

(広報たかさご平成29年11月号掲載)