エコラムvol.18 再生可能エネルギー

更新日:2023年06月12日

テレビや新聞などで見聞きしない日がないほど、一般的に広く知られるようになった「再生可能エネルギー」(再エネ)という言葉。その名の通り、「再生」することが「可能」なエネルギーの総称で、自然界で繰り返し起こる現象から取り出すことができ、消費する以上の速さで再生されるエネルギーのことです。

具体的なエネルギー源は、太陽光、風力、水力、地熱、太陽熱、バイオマスなどがあり、それぞれが持つエネルギーを利用して、生活に欠かせない電気をつくることができるのです。

これらのエネルギーの大きな特徴は、自然現象に由来しているため、どこにでも存在し、枯渇することなく将来にわたって永続的に活用できることです。

また、発電時や熱の利用時に、地球温暖化の原因となる二酸化炭素がほとんど発生しないため、環境負荷低減の観点から、世界中で注目されています。

 

ところが、再エネの発電変換効率は、燃料によるものに比べて半分程度であることや、天候や時間帯によって発電量が大きく左右されることから、発電そのものにコストが多くかかってしまいます。

例えば、洋服や食事なら、素材や食材が変わればその価値相当の値段で販売できますが、電気の場合、何からつくられたものであっても電気は電気であり、値段は同じです。

そのため、再エネによる発電量は全体の15パーセントほどで、まだまだ普及が進んでいるとはいえない状況です。

実は、日本は地理上これらのエネルギー源に恵まれています。そして今、このクリーンな資源を最大限に活用するさまざまな施策が検討・導入されています。再エネがさらに普及すれば、再生できない地球環境を守ることができるのではないでしょうか。

 

(広報たかさご平成30年3月号掲載)