エコラムvol.20 LED照明
生活になくてはならない、明かり。「電球が切れちゃった!」その時、店頭に数多く並ぶ電灯から、どのようなものを選んで付け替えていますか?
「LED」とは、発光ダイオード(Light Emitting Diode)の略で、一方向に電圧を加えたときに発光する半導体の一種です。その大きな特徴は、「長寿命」と「省エネ」です。
白熱電球や蛍光灯は、電気のエネルギーを一旦熱に変換したのちに発光するのに対し、LED電灯は光のエネルギーに直接変換し発光することができるため、他の照明に比べて非常に高効率です。スイッチを入れればすぐに点灯し、さらに点滅にも強く、入れたり切ったりを繰り返しても使用寿命に影響しません。LEDの寿命は、他の照明の20から40倍ともいわれています。
また、切れた白熱電球などを振ると鳴る「カラカラ」という音。点灯のたびに加熱されたフィラメントが断線してしまうためですが、LEDは発熱をほとんど伴わないため、他の照明より80パーセント以上の消費電力を抑えることができます。消費電力の抑制は、排出するCO2量の削減にも直結し、例えば60ワットの白熱灯1個を同程度のLEDに交換すると、消費電力は1年間で約87パーセント、CO2は約67キログラムも削減できる計算になります。とても環境にやさしい照明であるといえますね。
環境配慮の面では、環境負荷物質である水銀を含まないこともLEDの大きな特徴のひとつです。
そして、明るさや光の色を調節できるのも、LEDならではです。団らんのとき、リラックスのときなど、用途に合わせて変色可能な電球も流通するようになりました。
暮らしに馴染み、心を少し豊かにしてくれるエコなLED照明への付け替えを、ぜひ検討してみませんか。
(広報たかさご平成30年8月号掲載)
更新日:2023年06月13日