エコラムvol.23 グリーン購入
「ものを買う」という、私たちの生活の中の何げない行動。皆さんはどのようにして買うものを選んでいますか?
価格や見た目、品質、利便性…優先順位は人それぞれですが、いろいろなことを考えますね。
そこに、「環境への配慮」も加えて買い物することを、「グリーン購入」といいます。
ものは、資源が製品になり、流通し、販売・購入を経て、やがて廃棄されます。供給側と需要側がこのサイクルの一つ一つを環境の観点から見直し、選ぶことが、環境負荷の低減につながるのです。
私たち消費者は、需要側として製品やサービスを購入する際に、その必要性を十分に考え、できる限り環境への影響が少ないものを優先的に選び、グリーン購入に努めることが大切です。
たとえば、原材料に再生素材が使われているものを選べば、資源の有効活用につながります。また、地元の食材を選べば、輸送にかかるエネルギーを削減できます。
他にも、簡易包装のものを選ぶ、繰り返し長く使えるものを選ぶなど、できることはたくさんあります。
そして「グリーン購入」の需要が高まれば、供給量も増えていくのではないでしょうか。そうすれば、つくり、流通させる工程においても、環境負荷を大きく低減させることができます。
つまり、私たちが「エコなもの」を選ぶという行動は、自身の環境活動にとどまらず、経済活動全体をエコなものに変えていく可能性をもっているといえるでしょう。
「買うときに考える」ことは、修復が容易ではない環境の問題を、出口ではなく入口で対策する、誰にでもできる環境行動なのです。
(広報たかさご平成31年1月号掲載)
更新日:2023年06月12日