エコラムvol.29 ウォームビズ
いよいよ冬も本番、寒さが身にしみる季節になりました。家庭や職場など、私たちが多くの時間を過ごす空間の寒さ対策として、暖房に頼りすぎないように工夫することを「ウォームビズ」といいます。環境省が、地球温暖化対策として推奨している取り組みで、夏の「クールビズ」が広く知られています。
一般的に、冬の節電は、夏よりも省エネ効果が大きいといわれています。つまり、ウォームビズはシーオーツー排出削減効果だけではなく、電気代を効果的に節約することにもつながるのです。
冬を快適に過ごす、地球と財布にやさしい工夫をいくつか紹介します。
◇首、手首、足首の「3つの首」を温めましょう
太い血管が通る部分を重点的に温めると、体全体が温まります。
◇服は「素材」に着目しましょう
蓄熱保湿や吸収発熱など、機能性素材が進化しています。気温や場面に合わせて選ぶことで、体幹を温めます。
◇「鍋」で暖気と団らんを
鍋料理をみんなで囲むと、会話を楽しみながら、体が中から温まります。また、湯気からの加湿効果で体感温度も上がります。
◇旬の野菜を積極的に食べましょう。
冬が旬の根菜類(ショウガ、ニンジン、ゴボウなど)には、体を温める作用があります。
◇窓やドア、カーテンにひと工夫をしましょう。
冬場は、熱の約半分が窓から流出しています。断熱シートや厚手のカーテンを活用することで、暖房効率を上げることができます。窓の断熱性能の向上は、冬だけでなく夏の節電にもつながります。
◇入浴にもひと工夫を
39度程度のお湯に20分ほど浸かることで、体を芯から温めることができるといわれています。また、ユズやミカンの皮、刻んで乾燥させた大根の葉を入れた布袋を湯船に浮かべると、血行が促進され、より体が温まります。
◇生活に運動をとりいれましょう
いつもより多く歩いたり、階段を使ったりすることで、体温が上昇します。運動不足も解消でき、健康づくりにもつながります。
省エネは「我慢」ではなく、「工夫し楽しむ」ことで効果が広がります。家庭や職場でアイデアを出し合って、寒い毎日を快適に楽しく過ごしてみませんか。
(広報たかさご令和2年1月号掲載)
更新日:2023年06月12日