エコラムvol.34 卒FIT

更新日:2023年06月12日

「卒FIT」という言葉をご存じですか?
FITとは、2009年にスタートした「固定価格買取制度」(FIT法)のことをいいます。この制度は、一般家庭の場合、太陽光などの再生可能エネルギーによって発電した電気の余剰電力を、国が定める期間、高価格(FIT価格)で電気事業者が買い取るよう義務づけた制度のことです。
住宅用太陽光発電の場合、FIT価格での買い取りは10年間有効なので、2019年以降、買取期間満了を迎える家庭が出てきています。これを、「卒FIT」と呼び、「2019年問題」ともいわれています。

余剰電力のFIT価格での買取期間は10年ですが、太陽光パネル自体は20から30年間現役で発電し続けます。では、卒FIT後は、発電した余剰電力をどう活用すればいいのでしょうか。

 余剰電力を活用するには、次の方法があります。
1.住宅用蓄電池を導入する
 余剰電力を蓄電池に蓄え、自家消費するという方法です。電気代の節約につながりますし、災害時の非常用電源として活用できます。
2.電気自動車(EV)に充電する。
余剰電力を電気自動車の充電に充てることにより、ガソリン代を節約することができます。災害時には、電気自動車に蓄えた電気を非常用電源として活用できます。
3.電力会社に引き続き売電する。
卒FIT後は売電先の電力会社を自由に選ぶことができます。売電価格は、1 キロワット時あたり平均7から9円程度とFIT価格からは下がってしまいますが、確実に収入を得ることができます。

卒FIT後も、地球に優しい再生可能エネルギーを有効に使い、シーオーツー削減に貢献していきましょう!

 

(広報たかさご令和2年12月号掲載)