縁の輪2022 No.8.9松下尚平さん・友香さんご夫妻
本市では市の特性、資源を活かしながら、様々なつながりの中で生活している市民の方を取材し、高砂市における魅力ある暮らし方をリレー方式でご紹介します。
たくさんの「住みたい」「住み続けたい」が実現できる街として、高砂市民の方はもとより、市外の方にも選んでいただけるよう、本市の素敵な魅力をお届けしていきます。
自然に囲まれ、ホッとできる場所

採石場をバックに
松下 友香さん・尚平さん
■高砂市居住歴
私(尚平さん)は、学生時代の4年間を除いた44年間、高砂市で暮らしています。妻(友香さん)は、結婚を機に神戸市から移住してきました。
■仕事について
創業明治5年、150年続く「株式会社松下石材店」の6代目です。高砂市でしか採ることのできない「竜山石」の、採石・加工・販売などの業務を手掛けています。
高砂市では、古くから長きにわたって竜山石の採石が続けられてきました。竜山石は「赤・青・黄の3色がある」「キメが細かく柔らかいため加工しやすい」「吸水性や揮発性に優れている」などの様々な特徴を持つ石で、現在も建築資材などに多く使用されています。
現在も市内で採石を続けているのは、うちを入れて3軒のみになりました。後継者不足などの様々な問題を抱えながらも、“世界に誇るべき竜山石を、次の世代へ繋げていきたい”という思いで、日々仕事に励んでいます。一人でも多くの人に竜山石を知ってもらい、手に取っていただくため、竜山石のアクセサリーや雑貨を制作したり、地元の小学生向けに出前授業をしたりと、竜山石をより身近に感じてもらうための活動をしています。竜山石を知るということが、高砂市を知ってもらうきっかけにもなれば嬉しいです。
■高砂市に住み続ける理由
もちろん、竜山石はここでしか採れない、ということは住み続けるための大きな理由です。しかし、私自身市内の様々な団体に所属し活動していくうちに、この町の魅力に気付かされ、どんどん高砂市が好きになっていきました。
高砂市はコンパクトな市なので、必要なものが狭い範囲に集まっています。また、都市へのアクセスが良く、買い物をする場所に困らない便利さがある一方で、山や海が身近に感じられる自然豊かな町です。これからの時期採石場には、カブトムシやクワガタが出てきたり、木の実が自生していたりもします。田舎過ぎず都会過ぎない、程よいところがお気に入りのポイントです。高砂市は、長く住めば住むほど良さがわかり、住み続けたくなる場所だと感じています。
■私のおすすめ・お気に入り
生石神社をおすすめしたいです。この神社は日本三奇の一つにも選ばれている「石乃宝殿」を御神体に持ち、御神体である巨石は、水に浮かんだように見えることから「浮石(うきいし)」とも呼ばれています。この不思議な巨石を見るためだけにでも、高砂市に来る価値があると思います。
また、市民の皆さんにとっては身近で見慣れた景色かもしれませんが、竜山石の石切り場の断崖絶壁は圧巻です。他市では見ることのできない高砂市ならではの景色を活かし、コンサートやコスプレ・アパレルの撮影など、様々な活動にも利用してもらっています。
■移住を考えている人へメッセージ
都会のような便利さを求める方には、高砂市をすすめないかもしれません。しかし、ホッとできるような場所を求めている人には、ぜひおすすめしたい場所です。自然が身近にあって人も温かい、コンパクトで暮らしやすい町です。子育て面では、待機児童がおらず、他市に比べても行政のサポートが手厚いと感じています。
高砂市は坂が少なく路地が多い町なので、自転車でまわれば良さが一番よくわかり、魅力を知ってもらえると思います。ぜひ一度、自転車でまわってみてください。
更新日:2023年07月24日