No.8 竹原仏壇仏具店 竹原正芳さん 竹原透さん

更新日:2024年03月25日

令和5年度の移住・定住施策の1つとして、本市のふるさと納税返礼品を提供する事業所で働く方を取材し、市の産業を通して高砂市の魅力をご紹介します。

たくさんの「住みたい」「住み続けたい」が実現できる街として、高砂市民の方はもとより、市外の方にも選んでいただけるよう、本市の素敵な魅力をお届けしていきます。

地域の伝統文化を次世代へ

竹原仏壇仏具店のお二人

竹原正芳さん(写真左)と、竹原透さん(写真右)

仕事内容について

高砂市北浜町北脇で「竹原仏壇仏具店」を経営しています(作業所は北浜町西浜)。18年間仏壇製造工場に勤務した後に独立し、平成6年に仏壇の製造販売店としてこのお店を開業しました。

現在は、仏壇の製造販売をはじめ、獅子頭の製造・修理も多く取り扱っています。全国でも獅子頭を製造できるお店は多くないので、地元大塩天満宮の獅子頭だけでなく、県内外を問わず多くの製造・修理依頼をいただいています。

商品について

商品名・特徴

獅子頭(和紙張製)金箔仕上げ
獅子頭

県内で使用されている獅子頭は大半が木製の獅子頭ですが、当店では、和紙張製の獅子頭を製造しています。和紙張製の獅子頭は“軽くて丈夫”なのが特徴。木製と違って、ぶつけても割れず、傷ができてもへこんでも、修理が可能です。見ただけでは、木製か和紙張製かわかりませんよ。木製と比べて軽い造りなので、若い人が少ない保存会の方々にとても喜んでいただいています。一から型を彫刻して製作するので、何処にもない形の獅子頭を製作することも可能です。ミニチュアサイズの獅子頭も製造しているので、お祭りの用途だけではなく、家に飾ってくださる方も多いですよ。

製造工程の説明

型を彫刻する

はじめに、型となる獅子頭を彫刻します。

型に和紙を張る様子

彫刻した型に、下地を塗ってから漆を塗ります。その上に和紙を貼り、乾燥させた後に型から取り外します。

金箔を貼る様子

漆を塗り(塗り込み)、乾燥させてから金箔を張ります。彩色、植毛を施し、組み立てれば完成です。

誕生のきっかけ

開業時は仏壇専門のお店だったのですが、町内のお祭りの世話人さんから獅子頭の修理を頼まれ、断り切れずに請け負ったことが、獅子頭を取扱うきっかけとなりました。

当時、獅子頭の修理をしている職人は県内にも何人かいましたが、一から獅子頭を製造する職人はいませんでした。もちろん、私自身も獅子頭についての知識はありませんでしたが、仏壇製造で培った知識を生かしながら、現物をお手本に何度も試行錯誤し、現在の製法に至りました。

商品への想い

当店では、頭の形が違う獅子頭を数多く造っているので、他県からも注文を多くいただいています。今後は、既存の型で各サイズの獅子頭を造り、他店にできないような、子ども向けの獅子頭なども考えています。今後も、獅子舞を伝承する保存会や自治会の方々のお力になれるよう、獅子頭造りと修理に励んでいきたいですね。

様々な種類の獅子頭

様々な顔の獅子頭の型

ショーケースに並ぶ獅子頭

ショーケースに並ぶ様子は圧巻です

「高砂市」の魅力

災害が少なく、市民が安心して生活できる町だと思います。交通アクセスが良く、仕事で遠方へ行く際にも便利なので、暮らしやすさを日々感じています。向島公園や市ノ池公園など、自然を生かした公園が多いので、身近に自然を感じられるのも魅力ですね。

私のおすすめ

やはり、各地区で開催されるお祭り(秋祭り)がおすすめです。地域で大切に守られてきた文化を感じることができますよ。

今年は、初めて「たかさご万灯祭」に遊びに行きました。たくさんの出店や催し物があり、地域の盛り上がりを感じることができました。

見ている方へ一言

高砂市はこぢんまりとした市ですが、暮らしやすく、不便することが少ない市だと思います。秋祭りなどの文化を大切にしている市でもあり、秋祭りをとおして地域の繋がりや盛り上がりを感じることができます。

獅子頭の製造の様子を見ることができるのは、県内では当店だけです。また、店頭にたくさんの獅子頭を取り揃えていますので、見るだけでも楽しんでいただけると思います。大塩天満宮の秋祭りに来られた際には、当店で製造した獅子たちが豪快に舞う姿を、ぜひご覧いただきたいですね。

関連ホームページ

この記事に関するお問い合わせ先

政策部 シティプロモーション室(移住定住)

〒676-8501
兵庫県高砂市荒井町千鳥1丁目1番1号

電話番号:079-441-9904

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