いちご農家「RuBisCO(ルビスコ)」代表 宇高秀和さん
縁の輪2024 -移住・定住編-
高砂市で活躍する人物やゆかりのある人物にフォーカスし、人々の活躍を通して本市の魅力をお伝えしていきます。
~ 新鮮ないちごを地域の皆さんに届けたい ~
いちご農家 RuBisCO(ルビスコ) 代表 宇高秀和さん
田園風景が広がる高御位山の麓で、ひときわ目を引く大型のビニールハウス。ここで栽培されているのは、これからの時期旬を迎える”いちご”です。今回は、昨年独立就農し、いちご農園 RuBisCO(ルビスコ)をオープンした宇高秀和さんにお話を伺いました。
RuBisCO(ルビスコ)代表の宇高さん
30歳で独立就農
昨年3月に阿弥陀町でいちご農園「RuBisCO(ルビスコ)」をオープンしました。
元々将来は農業がしたいという夢があったので、大学では農業を専門的に学び、卒業後は生産法人でトマトのハウス栽培やいちご農園の立ち上げに携わりました。いつか独立したい!という思いの元に積み上げてきた経験を活かし、30歳で念願の独立就農。そこで立ち上げたのが「RuBisCO(ルビスコ)」です。
新鮮で美味しい いちご
流行りのスマート農業を導入。
農場にセンサーを導入し、温度・光・水の量などをデータに基づいて管理しています。トレンドの品種を増やしたりしながら、現在は7種類ほどのいちごを育てています。品種によって甘いものや酸味があるもの、果肉の柔らかさにも違いがあり、人によって好みも様々です。
寒い時期のいちごは甘い!
現在は、近隣のスーパーマーケットを中心に出荷しています。いちごは傷みやすく鮮度で差別化しやすい作物なので、収穫後いかにリードタイムなく出荷できるかが重要だと思っています。例えば九州産のいちごなら、この辺りのお店に並ぶのは収穫後2~3日経過した状態になりますよね。でも、うちで収穫したものなら当日、翌日には並べることができます。ぜひ地元の皆さんに、新鮮ないちごを手に取ってもらいたいです。
高砂市で農園をオープンした理由
元々は加西市出身ですが、加古川市にある祖父の家から通える範囲で農地を探していました。たまたま相談に訪れた高砂市役所の担当の方が熱心に農地を探してくださり、ご縁もあって、現在の土地でいちご農園を始めることになったんです。
実際には、三方が山に囲まれた環境で予想以上に風が強く、ハウスが飛ばされてしまったり、近くに川がないため水道水を利用しなければならなかったりと、想定外のこともしばしば…。しかし、直売を始めてみると近くにある鹿嶋神社や高御位山の影響もあるのか、予想以上に多くの方が足を運んでくださることがわかりました。
地域で愛されるいちご農家に
まずはしっかりと美味しいいちごを作って、高砂市を中心に販売を広げていきたいです。現在いちごを使ったお菓子の製造にも取り組んでいます。いちごもお菓子も、美味しさはもちろん手に取りやすい価格帯にもこだわっているので、地元の方にたくさん食べてもらえると嬉しいです!
また、じゃがいも掘りやサツマイモ堀りなどのイベントも開催しています。身近に農業に触れあえる環境を地元の皆さんに提供し、様々な形で地域に貢献できればいいですね。
プロフィール
いちご農家 RuBisCO(ルビスコ) 宇高秀和さん
平成5年生まれ、31歳。加西市出身。生産法人でトマト栽培やいちご農園の立ち上げに携わり経験を積んだ後、30歳で独立就農。阿弥陀町でいちご農園「RuBisCO(ルビスコ)」をオープン。地元のスーパーマーケットを中心に、鮮度にこだわったいちごを販売している。【取材:令和6年12月5日】
更新日:2025年02月03日