縁の輪2021-移住・定住編-「たかさごで輝く魅力人」No.19.20 名嶋雅彦さん・正子さんご夫妻
高砂市で市の特性、資源を活かしながら、様々なつながりの中で生活している市民の方の高砂市における魅力ある暮らし方をリレー方式でご紹介します。
高砂市民の方はもとより、高砂市がたくさんの「住みたい」が実現できる街として市外の方に選んでいただけるよう、本市の素敵な魅力をお届けしていきます。
~温かいご縁と人に囲まれて~

■高砂市居住歴
私(雅彦さん)は高砂市で生まれ育ち、妻(正子さん)は結婚前から高砂市在住です。
■仕事について
創業大正10年の人形問屋「名島屋」の4代目になります。大量生産ではなく、職人さんがひとつひとつ手作りした品質の良いものを仕入れることで量販店との差別化を図っており、こだわりの逸品からリーズナブルなものまで、様々な商品を取り扱っています。
お雛様は“生まれた子が元気に育ってほしい”と願いを込めて贈るもので、お孫さんが生まれたときに、おじいちゃんおばあちゃんが買いに来られることが多いです。毎年、「あなたが“元気に育つように”という想いで買ってくれたんだよ、大きくなったら今度はあなたがおじいちゃんおばあちゃんを守ってあげようね」と話しながら人形を出すことで、自分を大切に想ってくれる人との心の繋がりを感じられ、“労わる心を育て、受け継いでいく”ということが、節句の大切な役割だと思っています。大変なことも多い仕事ですが、お客様の幸せな瞬間に携わることで、日々私たちも幸せのおすそ分けをもらっています。
■この場所で長くお店を続ける秘訣
先代から、他の商売には手を出さず、1つのことをコツコツと続けてきました。アフターケアをしっかりする。できることはお手伝いする。商売である限り商品を売らなければいけませんが、売ること以上に、その人の幸せを願って丁寧なお付き合いを続けてきました。「昔、ここで人形を買ってもらった」という人が、自分が母や祖母になった時にお客様として来ていただけたりと、温かいお付き合いが続いています。お客様同士の口コミで来てくださる方も多く、たくさんの有難いご縁を感じています。
■高砂市に住んでいて「よかった!」
地域の繋がりの強さ、ご縁の深さが一番です。この地域は、言葉は荒いですが心は温かい人が多いところです。
引っ越してきた当時は、ご近所同士の繋がりの濃さに驚きました。はじめこそ驚くこともありましたが、暮らしていくうちに、“温かい人が多い場所”だということに気づきました。悪く言うと、おせっかいな人が多い。でも、それは“温かいおせっかい”です。着飾って良く見せようとしているわけではなく、本当に助けたいという気持ちで関わってくれる人が多い。ご近所同士がお互いのことを知っているので、困ったときにはお互いに助け合え、これが防犯にも役立っていると思います。
■私のおすすめ・お気に入り(場所・食べ物など)
たかさご食彩縁の燻製や、下村商店のあなご、高安商店のうなぎがお気に入りです。手土産にも喜んでもらえるので、よく利用させてもらっています。
また、向島公園で海を身近に感じたり、高御位山に登ったり、自然を身近に感じることができます。
さらに、鹿島神社・生石神社・入江家住宅など、様々なところに古いものが保存されており、昔のものに触れることができるのが良いところだと思っています。
■移住を考えている人へメッセージ
言葉が荒く祭りが盛んな地域なので、一見とっつきにくい印象があるかもしれませんが、一度この環境に入ってしまえば周りの人達と良い関係を築けるはずです。ざっくばらんで気取らず、おせっかいな人が多いので、付き合っていくうちにこの地域の良さを感じられると思います。短期間ではわかりづらいかもしれませんが、永住するにはすごく良いところだとおすすめしたいです!
また、高砂市は気候や環境に恵まれているので、災害が少ない地域です。街全体が高齢者にも優しいので、誰もが安心して暮らすことができる場所だと思いますよ。
更新日:2023年07月25日