市議会だより 9月定例会号(テキスト版)
高砂市議会だより 第219号 令和4年9月定例会号
発行
高砂市議会 高砂市荒井町千鳥1-1-1 電話番号 079-443-9061
編集 市議会だより編集委員会
トピックス
新しい議会の構成決まる!
~新体制のもと各議案を審議しました~
日程
9月定例会
9月20日から10月5日(16日間)
9月20日 開会、正副議長の選挙、各委員の選任等
22日 市長の提案理由の説明
26・27日 質疑
29・30日 一般質問
10月3・4日 委員会審査
5日 委員長報告、討論採決、質疑、委員会審査、委員長報告、討論採決(追加提案)、決算認定質疑、閉会
新しい議会の構成決まる
議長 今竹 大祐(市議当選 10回)
副議長 鷹尾 治久(市議当選 4回)
就任のごあいさつ
市民の皆さま方におかれましては日ごろから市議会に対しまして、ご理解、ご協力を賜り、心よりお礼申し上げます。
このたび、9月定例市議会におきまして、議員各位のご推挙により、議長、副議長に就任いたしました。
私たちにとりまして、誠に身に余る光栄でありますとともに、その職責の重さに身が引き締まる思いでございます。
さて、新型コロナウイルス感染症の世界的まん延から2年以上が経過いたしますが、変異株の出現などにより、いまだその終息が見通せない状況でございます。この流行により、ライフスタイルや働き方などは急激に大きく変化せざるを得なくなりました。今後も、経済環境の変化など、さまざまな変化が続くものと予想され、ウィズコロナとともに、アフターコロナを見据えた地方自治のあり方が問われております。
コロナ禍により、顕在化した新たな課題や人口減少、少子高齢化、経済の成熟化など、時代の構造的な変化にも対応し、豊かな地方自治を実現していくためには地方議会がこれまで以上に大きな役割を果たすことが求められております。
結びに、市議会といたしましては今後も、高砂市の発展と市民福祉の向上のため、全精力を傾注してまいりますので、市民の皆さま方におかれましても、より一層のご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
高砂市議会
議長 今竹 大祐
副議長 鷹尾 治久
常任委員会名簿
総務常任委員会
主に企画・総務・市税・消防・選挙に関することを審査します。
- 委員長 島津 明香(新政会)
- 副委員長 山田 光昭(民主クラブ)
- 鷹尾 治久(明風会)
- 川端 宏明(新政会)
- 迫川 高行(公明党)
- 横田 英樹(日本維新の会)
文教厚生常任委員会
主に福祉・教育・病院に関することを審査します。
- 委員長 石崎 徹(明風会)
- 副委員長 岩見 明(新政会)
- 今竹 大祐(新政会)
- 春増 勝利(公明党)
- 大西 由紀(日本共産党)
- 鈴木 利信(未来ネット)
建設環境経済常任委員会
主に経済・環境・道路・河川・上下水道に関することを審査します。
- 委員長 森 秀樹(公明党)
- 副委員長 芝本 鎮彰(明風会)
- 入江 啓太(新政会)
- 坂本 まり(新政会)
- 松野 優也(民主クラブ)
- 藤森 誠(新政会)
- 北野 誠一郎(未来ネット)
各委員会等名簿
議会運営委員会
議会の運営をスムーズに行うため、会期の決定や議事の取り扱いについて協議します。
- 委員長 迫川 高行
- 副委員長 島津 明香
- 山田 光昭
- 石崎 徹
- 川端 宏明
- 大西 由紀
- 北野 誠一郎
高砂市民病院経営改善対策特別委員会
高砂市民病院のあり方及び経営改善について調査・検討を行います。
- 委員長 鈴木 利信
- 副委員長 岩見 明
- 坂本 まり
- 松野 優也
- 芝本 鎮彰
- 森 秀樹
- 大西 由紀
決算特別委員会
予算の執行状況が適正かどうかを審査します。
- 委員長 岩見 明
- 副委員長 山田 光昭
- 芝本 鎮彰
- 藤森 誠
- 春増 勝利
- 北野 誠一郎
市議会だより編集委員会
議会広報誌の編集及び発行に関し協議・調整を行います。
- 委員長 坂本 まり
- 副委員長 松野 優也
- 石崎 徹
- 春増 勝利
- 大西 由紀
- 鈴木 利信
会派代表者
- 山田 光昭(民主クラブ)
- 石崎 徹 (明風会)
- 川端 宏明 (新政会)
- 森 秀樹(公明党)
- 鈴木 利信 (未来ネット)
一般質問
くわしい内容については図書館や各公民館に備え付けられている「兵庫県高砂市議会定例会会議録」をご覧ください。(9月定例会の会議録は12月に完成する予定です。)
通院子ども医療費助成の拡充について ほか 迫川 高行
質問
すべての子どもたちに、健康を保つための医療サービスへのアクセスを保障するため、子ども医療費の拡充は重要な視点です。子どもの健全な育成を本市として推し進めていくためにも、通院費のこども医療費助成の高校3年生までの拡充を行うべきと考えます。
回答
子ども医療費助成制度については、中学生までは県と市の共同事業で実施し、通院、入院ともに自己負担なし、高校生は本人の所得制限はあるものの、市の単独事業で実施し、入院の自己負担はなしとなっている。
兵庫県下において高校生医療費の完全無料化を導入している市町が多く、その必要性は感じている。
若い世代が安心して子育てができる環境を整備し、子ども・子育て施策の充実ができるよう、実施に向けた具体的な検討を進めている。
コミュニティバスの充実に向けて
質問
高齢者の方を対象にした月額定額制の導入を行うことは、コミュニティバスの利便性向上・利用促進に効果的であると考えます。
回答
高齢者の方を対象とした定額制の割引制度については、コミュニティバスの利便性向上や利用促進に効果的であることはもとより、高齢者の外出機会の創出にも寄与すると考えている。
制度導入に当たり、運転免許証返納者や障がい者など、他の割引制度との兼ね合いや、高齢者の対象年齢の範囲、割引の方法、他の公共交通との協議など様々な課題もあるため、引き続き検討していきたいと考えている。
その他質問項目
- オストメイトの環境整備
誰一人取り残さない行政サービスについて 島津 明香
質問
令和4年5月に施行された情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法に定められた市の責務をどのように認識し、現在取り組んでいるのか伺う。
回答
「障害者による情報の取得及び利用並びに意思疎通に係る施策の推進に関する法律」では、障害者のみならず、障害者でない者にも資することを認識しつつ情報の取得利用・意思疎通に係る施策の推進を地方公共団体の責務と定めている。
本市では部長会議において、同法の施行について全部局長に周知・説明した上で、同法の趣旨を十分に認識し、それぞれの部署において、取り組んでいく。
第5次総合計画にも、誰一人取り残さないという基本理念を掲げていることから、一層の推進を図っていくことは市政運営に必要不可欠であり、全ての方が等しく市政の情報を得られるようにすることは、共生社会の実現に向けた市の重要な責務であると考えている。
質問
法律が目指している誰もが情報を取得、利用し、意思疎通ができる環境を整えるための市の今後の取り組みについて伺う。
回答
当該法律の全ての理念を達成するというのは簡単にできるものではないと認識している。
全庁的な理解が深まっているとは言えないため、趣旨、目的について全体で共有して、共通理解をする、また、各部局の課題や良い成果、施策について出し合い、それを参考にして全庁的な取組に変えていくことが必要であると考えている。
その他質問項目
- 利用しやすい公共施設を目指して
令和5年度廃止予定の高砂市民プールについて ほか 坂本 まり
質問
1.市民説明 2.広域利用 3.市内代替案 進捗状況について確認 協議、準備不足であれば廃止時期の延長を!
回答
高砂市民プールの令和5年度での廃止に向け、文化スポーツ施設庁内検討委員会を立ち上げ、廃止に向けた課題整理、スケジュール、代替案等について協議をしてきたが、廃止年度の延長は、現時点では考えていない。
広域利用について近隣市に確認を行ったが、加古川市からは代替としての受入は不可、姫路市からは現時点での協議はできないとの回答があったことにより、代替案としては広域利用以外の方策を検討する必要があり、向島・高砂海浜公園、市ノ池公園、伊保スポーツ広場等を考えている。
公共施設全体の在り方を考える過程において、市民プールの廃止の考え方に至った経緯を説明するとともに、代替案についても提案し、ご理解を頂けるよう尽力していきたい。
酷暑においても安全かつ健全に教育活動を行うための取組みについて
質問
1.特別教室、体育館のエアコン設置を求める 2.介助員、スクールアシスタント等の人員増を求める
回答
特別教室や体育館への空調設備の導入について、子どもたちが安全に、安心して学べる環境を整備することは大変重要な課題であり、引き続き市長部局と協議を行い事業化を目指していきたいと考えている。
令和4年度は介助員を小学校に10 人、中学校に2人、スクールアシスタントを小学校に11人、中学校に1人配置し、教育活動の充実に努めている。
支援を必要とする児童生徒が今後さらに増えることも考えられるため、介助員及びスクールアシスタント等の適切な配置に向けて市長部局と調整を行っていく。
不登校児童生徒への支援拡充に向けて 春増 勝利
質問
コロナ禍で増え続ける不登校児童生徒の現状と、小学校への不登校対策支援を充実すべきと考える。
回答
全国的に不登校児童生徒の数は増加傾向にあり、本市においても同様の傾向が見られ、今日的な教育課題の一つであると認識している。
そのような状況の中、不登校の未然防止、早期発見、早期対応を図るとともに、一人一人に応じた支援が重要であると考えている。
小中学校では不登校の未然防止、初期対応、自立支援の3段階に分けて考え、それぞれの段階にある児童生徒に対する支援や、教職員の対応に関する専門性の向上に努め、不登校児童生徒への支援充実に向けた取組をしている。
質問
不登校の児童生徒やその保護者を支援する適応指導教室(教育支援センター)「のびのび教室」の相談体制を拡充すべきと考える。
回答
適応指導教室、のびのび教室については教育センター内にある不登校の児童生徒を支援する場であり、児童生徒の相談を受けたり、保護者の方と面談をしたり、または電話で個別に相談を受けたりしている。
のびのび教室専任のスクールカウンセラーの配置については、現時点では考えていない。今後の課題とさせていただきたい。
どのような形で専門的な臨床心理士の資格を持ったカウンセラーの配置をしていくのが望ましいかということを、のびのび教室の指導員とともに考えながら、また、保護者のお考え、子どもの気持ちにも配慮しながら考えていきたい。
高砂市における自治体DX(デジタルトランスインフォメーション)の推進について
横田 英樹
質問
高砂市はデジタル先進自治体になれる可能性が十分にあると感じており、エールを送る意味を込めて質問致します。
自治体DXとは、自治体が最新のデジタルテクノロジーを活用して市民に提供するサービスや業務フローなどを変革させることです。
DXを推進するためのポイントと取り組むべき重点事項をお伺い致します。
回答
DXについては、単に業務をデジタル化することだけではなく、データとデジタル技術と業務の仕組みやサービス、事業モデルを新しく変えて、地域課題を解決し、これまでにない利便性を提供することであると考えている。
DXのポイントとし て、新たな価値創造、課題解決、経営の変革、事業モデルの変革、横断的な実践の五つが挙げられている。
実現には、ITと経営の一体化が必要だと認識しているので、目的や目標の達成に向けて、市長として積極的に関わっていきたいと考えている。
市民とともに作る高砂市について 岩見 明
質問
第5次総合計画の2030年将来像、及び基本目標をどのように達成しようとしているか
回答
第5次高砂市総合計画では、「SDGsで、共に、夢を描く」ことを基本理念とし、取り組んでいる。
SDGsを、身近な目標として考えることで、今まで何をしないといけないかが不透明であった地域に目を向け、自主的な活動の参加を促せるよう、取り組んでいる。
課題としては、市民、事業者、特に次代を担う若い世代に、いかに関心を持ち、興味を持っていただくか、行動に変えていただくかであると考えている。
質問
市長の市民説明会について行政が伝えたいことと市民が知りたいことの違いについて
回答
市民説明会については、市民の皆様と直接対話し、意見交換を行う地域ミーティングや、職員が行政の施策や仕組み、制度やサービスなどについて説明し、意見交換を行うまちづくり出前講座などがある。
地域ミーティングについては、意見交換会と施策等の説明会を別々に開催することと整理し、今年度の意見交換会は、市内8地区が今抱えている地域課題をテーマに実施する予定としている。
今後も、定期的な開催、内容の充実などで、市民の皆様の理解が進み、十分な議論が行えるよう取り組んでいく。
その他質問項目
- 市民が地域の課題について討議する場について
- 行政職員の意識改革について地域課題を共に検討する仲間としての意識を持っているか
- 職員研修について
地域スポーツ振興の展望 ほか 芝本 鎮彰
質問
スポーツ・健康まちづくりの推進について伺う。
回答
市民が主体的に取り組み、地域が活性化するように、様々な面からスポーツ参加を促進し、市民の関心が高まるような取組を進める必要があると考えている。それには、どこでも、いつでもスポーツに親しむことができる生涯スポーツの実現が重要であり、ライフステージに応じたスポーツ活動の推進、スポーツ環境の充実を基本目標として取り組んでいる。今後もスポーツの力によって地域の活性化につながるよう努めていく。
命を守る施策「交通安全対策」と「市民病院の経営改善」
質問
交通施策のハード整備、ソフト対策の充実強化について。院内の変革及び改善への取組み状況について。
回答
ハード整備においては、通学路の定期的な合同安全点検による危険箇所の改善を重点的に進めている。
ソフト対策においては、幼児から高齢者まで段階的な交通安全教育を高砂警察署と継続的に取り組んでいることに加え、山陽電気鉄道株式会社とも連携して交通安全教室の取組を進めている。
人員配置として、交通安全業務専任の職員を配置し業務を実施している。
市民病院については、コロナウイルス等の感染症対応も含め、本来の医療機能の部分で持続可能な経営基盤を確立することが重要であり、医師を含む職員の意識改革が最優先課題と考えている。
その他質問項目
- 部活動地域移行における受け皿の調査状況について
- 通学路における危険箇所の改善状況について
- 選ばれる診療科の広報について
安全で安心な生活環境の整備及び家庭と仕事の両立支援について ほか 山田 光昭
質問
気候変動の影響によるゲリラ豪雨等有事の緊急体制と事前の備えについて。
回答
上下水道部において水利組合に農業用水の調節を依頼し、市職員がゲート操作やスクリーン清掃を行うなど、降雨に備えている。大雨への対応が必要になった場合に備え、参集する職員をあらかじめ決めておく当番制をとっており、雨水排水が速やかに行えるようスクリーンの清掃やポンプ運転状況の確認などを行い、さらに道路管理者と危機管理室において冠水状況を把握し、その情報を共有し、必要に応じて追加のスクリーン清掃や仮設ポンプ設置などの対応ができるよう指示している。
今後とも、大雨による浸水被害を最小限に留めるよう迅速な初動体制を含め、全力で取り組んでいく。
質問
長期休日等を利用した学童保育所における給食の提供について。
回答
小学校の調理室の器具の取扱いや調理師の確保、アレルギーや栄養バランス、食材の調達・管理等を行う支援員の負担等、様々な課題があり、現状では難しいと考えている。今後、学童保育所の昼食について、保護者の負担の軽減が図れるよう、学童保育事業者とともに利用者のニーズを把握した上で、弁当の宅配など、様々な食事の提供サービスの活用について検討を進め、子育てと仕事が両立できる環境整備に努めていく。
その他質問項目
- 市内道路に設置してあるポストコーンの健全性について
9月1日のゲリラ豪雨の被害状況から市の対応について ほか 藤森 誠
質問
松陽ポンプ場の稼働時期を手動により早めてはどうか。
回答
松陽ポンプ場は無人のポンプ場で、放流先の松村川水位が上がると自動でゲートが閉鎖し、ポンプが稼働する設定となっている。各ポンプ場の始動時期は、ポンプが空回りしない運転可能な水位や放流先水位によりそれぞれ設定しており、これまで試行錯誤しながら、現在の自動水位運転の設定となっている。鹿島排水機場の運転状況に応じて、松陽ポンプ場の自動運転を手動に切り替えるなど、より早いポンプ運転稼働について検討していく。
質問
梅井地区の冠水した道路の暗渠水路を調査・清掃すべきであり、また、仮設ポンプ等の運用についても確認する。
回答
暗渠部分を含めた流入水路の状況を調査し、土砂等が堆積していた場合は浚渫を実施する。仮設ポンプは、松村川曽根東の店舗前に設置しており、職員が現場に駆け付け、水位の状況を確認した上で稼働する体制になっている。
9月1日の降雨時は、水路のほうが松村川よりも水位が高く、自然流下している状況で職員が現場で確認することができたため、仮設ポンプの運転は行っていない。引き続き仮設ポンプが適切に運転できるよう、大雨の初動体制を確保していく。
大雨時に効果を最大限発揮できるよう水路の局所改修やスクリーン清掃など、適時行っていく。
その他質問項目
- 警報が出てない時の豪雨に対して、休日や深夜の対応と被害状況の把握方法につい
- 雨水路の見直しと改修を適時進めるべき
子育て支援について ほか 鈴木 利信
質問
こども医療費18歳以下の完全無料化について、近隣2市2町の中で、高砂市のみが、遅れている。高砂市の考え方は。
回答
当市としてもその必要性は感じている。現在行っている事業計画のヒアリングの中で、18歳以下完全無料化実施に向け、具体的な検討を進めている。
質問
高齢者のタクシー券の支援がスタートしているが、その現状と課題は。また運転免許返納者への対応は。
回答
高齢者福祉タクシー料金助成事業を令和3年月より開始した。令和3年度の実績は、市内全 10体の65歳以上の人口のうち助成対象要件に該当する方は約1,650人、そのうち111人の方から申請があり、利用券を交付している。本制度は、利用者や介護者からは一定の評価をもらう一方で、利用に際し要件が厳しく、要支援認定者や比較的お元気な高齢者への助成対象の拡大、また非課税世帯に属することの収入要件の撤廃等について要望する声も多く寄せられている。
これらの要望に対応するため、令和5年度から本制度の対象者に要支援認定者を追加し、今後さらに増加していくことが想定される運転免許証返納者への支援を含め、見直しを現在行っている。
その他質問項目
- 教育研究所の設置について
- 待機児童0をもっと宣伝して子育てにやさしい高砂市をアピールするための取り組みを
いのちと暮らしを守る市政について 大西由紀
質問
物価高騰や光熱費の値上げで市民は大変厳しい暮らしを余儀なくされています。憲法二六条の「義務教育は無償とする」と言う観点から、学校給食費の無償化を求める。
回答
今般の社会状況の変化による物価高騰に対して、学校給食食材も影響を受けており、6月には新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、学校給食費に占める物価高騰分に対しての補助を行うことで、保護者の方への新たな負担を抑制している。学校給食費の無償化には、毎年度、約3億円の一般財源が新たに必要となることを踏まえ、学校給食費の考え方については他市の状況も参考にし、引き続き研究していきたい。
質問
国民健康保険料の子どもの均等割の減免を求める。
回答
法律の施行に伴い、令和4年度より未就学児に係る均等割保険料が5割軽減されており、市独自でさらなる軽減を行うとなると、軽減した額が国民健康保険に加入している被保険者全ての方に転嫁されることとなるため、軽減の対象者がいない世帯との公平性に課題があると考えている。また、国民健康保険事業基金の取崩しにより、保険料負担の抑制ができるが、基金が枯渇すると保険料が急激に増加することになるため、慎重に検討する必要がある。全国市長会を通じて、軽減する支援制度の拡充を含め、国による財政支援を要望していく。
その他質問項目
- 旧統一協会について
- 安倍元首相の国葬について
安全な通学路の確保について ほか 松野 優也
質問
危険性の高い交差点へのガードレール設置、信号機のない横断歩道への対応について。
回答
通学路の歩行者だまりの改善については、令和元年に大津市で発生した事故を受けて、通学路だけではなく、園外保育や校外学習などにおける経路においてもガードレールやポール等の交通安全施設を設置した。
今年度は、米田15 号線道路改良事業において、年内の工事完了に向けて進めている。
また、信号機設置の要望があったものの設置できていない箇所は市内3箇所であるが、信号設置とは別に横断歩道の増設、カラー舗装、注意喚起の看板を設置するなど、安全性の向上に努めている。他市ではパトライトを設置する取組もあるが、今後、設置後の効果等についても確認し、検討していく。
ハード対策と並行して、交通安全教育など、ソフト対策を進めて、交通事故のない社会の実現に向けていきたい。
公共交通環境の再整備の必要性
質問
じょうとんバスのルート・ダイヤについて。
回答
コミュニティバスは地域で守り育てるじょうとんバスを目標に、令和3年10 月から路線再編を行った。公共施設をつなぐのではなく、最寄り駅までのアクセス性と市内二つの鉄道路線間の乗り換えのしやすさを向上させ、今以上に利用していただけるように再編した。公共交通における市民満足度が向上するよう、引き続き市民の意見を伺いながら改善していきたいと考えている。
懸案課題の進捗について 北野 誠一郎
質問
高齢者の移動支援について。超高齢社会を迎えるにあたり、今後増大する「免許返納者」のデータを把握し、高砂の特性を活かした移動支援策を早急に導入すべきではないか。
回答
免許返納者数について、市民全体の把握はできていないが、高砂警察署での平成26年から令和3年までの8年間は1,346人であり、今後も増加すると推測している。公共交通政策と福祉政策の枠組みにこだわらず、本市の現状に適した移動支援について、新しい手法も含めた調査研究が必要であると考えている。
回答
JR曽根駅南側アクセスの確保について。エレベーター建設は断念したのか。また南口整備に向けての合意形成の見通しは。
回答
令和3年3月の定例会において、技術的にも構造的にも様々な面で問題があるため、不可能であると答弁し、これでエレベーター案は断念したものとしている。現在は南側のアクセスを整備して自由通路を設置する案を基本としている。今後、着実に進めていきたい。
また、駅前広場を含む南口整備について、事業用地の確保や関係機関との協議がなかなか進んでいない状況であったが、現在は駅前整備用地を確保するための条件が整いつつあるため、南口整備が現実味を帯びてきていると考えている。
JR西日本では、駅周辺の自治体や地域と共にまちづくりに取り組むことを目的とした地域共生室が設置され、JR曽根駅周辺整備についても、前向きな協議になっている。
高砂市民病院経営改善対策特別委員会を設置しました
10月5日に、高砂市民病院のあり方及び経営改善について調査・検討するために特別委員会を設置し、7名の委員が選任されました。
調査項目と内容について
- 高砂市民病院のあり方及び経営改善について
議長及び副議長の選出について
議長及び副議長の選挙の実施にあたり、選出過程や任期を明らかにするため、所信表明を行っています。
議長選挙
投票結果 今竹 大祐 議員 18票
副議長選挙
投票結果 鷹尾 治久 議員 17票
議会選出各種委員会委員名簿
高砂市交通安全対策会議委員
- 今竹 大祐
高砂市環境保全協議会委員
- 森 秀樹
- 芝本 鎮彰
東播臨海救急医療協会評議員
- 石崎 徹
加古川歯科保健センター運営協議会委員
- 石崎 徹
高砂市社会教育委員
- 島津 明香
高砂市国民健康保険運営協議会委員
- 川端 宏明
- 大西 由紀
高砂市民生委員推薦会委員
- 石崎 徹
- 岩見 明
高砂市都市計画審議会委員
- 入江 啓太
- 松野 優也
- 藤森 誠
- 迫川 高行
- 北野 誠一郎
議案概要
可決した事件議案
- 財産の無償譲渡について(山ノ端自治会へ市有土地を無償譲渡するもの)
- 財産の無償譲渡について(魚橋北自治会へ市有土地・市有建物を無償譲渡するもの)
- 市有土地の売却について
可決した条例議案
- 高砂市職員の定年等に関する条例等の一部を改正する等の条例を定めることについて
- 高砂市職員の高齢者部分休業に関する条例を定めることについて
- 高砂市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例を定めることについて
- 東播臨海広域クリーンセンター運営基金条例の一部を改正する条例を定めることについて
- 高砂市手数料条例の一部を改正する条例を定めることについて
- 高砂市建築手数料条例の一部を改正する条例を定めることについて
- 高砂市学校給食費に関する条例を定めることについて
可決した補正予算
- 第3回令和4年度高砂市一般会計
- 第1回令和4年度高砂市国民健康保険事業特別会計
- 第1回令和4年度高砂市後期高齢者医療事業特別会計
- 第1回令和4年度高砂市介護保険事業特別会計
- 第2回令和4年度高砂市広域ごみ処理事業特別会計
- 第2回令和4年度高砂市水道事業会計
- 第1回令和4年度高砂市工業用水道事業会計
- 第1回令和4年度高砂市下水道事業会計
- 第1回令和4年度高砂市病院事業会計
- 第4回令和4年度高砂市一般会計
陳情
不採択
- 消費税インボイス制度の実施中止を求める陳情書
- 国に安倍元首相の国葬の中止を求める陳情
継続審議
- 沖縄を「捨て石」にしない安全保障政策を求める意見書の提出を求める陳情
- 加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的補助を求める陳情
実施される主な事業
- 未来技術社会実装事業(AI、IOTやビッグデータなどの未来技術を活用することにより持続可能なまちづくりを推進するもの)
- 地球温暖化対策推進事業(次世代自動車を購入する市民、事業者に対して、また、V2H充放電設備を設置する場合に対して補助するもの)
- 中小事業者エネルギー価格高騰対策支援事業(新型コロナウイルス感染症拡大の長期化や急激な原油価格・物価高騰等による影響を受け、厳しい経営状況に直面している市内中小事業者に対し、事業継続を支援するために補助金を給付するもの)
- 学校給食事業(物価高騰による食材の値上げ分及び保護者の負担を軽減するための学校給食費の支援として学校給食会へ補助するもの)
議案等の表決結果
紙面の都合上、賛否の分かれた議案を掲載しています。
(注釈1)議長は採決に加わりません。
(注釈2)継続審議とすることについて諮りました。
予算議案
第3回令和4年度高砂市一般会計補正予算
可決
新政会
- 入江 啓太 賛成
- 坂本 まり 賛成
- 今竹 大祐 (注釈1)
- 川端 宏明 賛成
- 島津 明香 賛成
- 岩見 明 賛成
- 藤森 誠 賛成
公明党
- 迫川 高行 賛成
- 春増 勝利 賛成
- 森 秀樹 賛成
明風会
- 石崎 徹 賛成
- 鷹尾 治久 賛成
- 芝本 鎮彰 賛成
未来ネット
- 鈴木 利信 賛成
- 北野 誠一郎 賛成
民主クラブ
- 松野 優也 賛成
- 山田 光昭 賛成
日本維新の会
- 横田 英樹 賛成
日本共産党
- 大西 由紀 反対
陳情
沖縄を「捨て石」にしない安全保障政策を求める意見書の提出を求める陳情(注釈2)
継続審議
新政会
- 入江 啓太 賛成
- 坂本 まり 賛成
- 今竹 大祐 (注釈1)
- 川端 宏明 賛成
- 島津 明香 賛成
- 岩見 明 賛成
- 藤森 誠 賛成
公明党
- 迫川 高行 賛成
- 春増 勝利 賛成
- 森 秀樹 賛成
明風会
- 石崎 徹 賛成
- 鷹尾 治久 賛成
- 芝本 鎮彰 賛成
未来ネット
- 鈴木 利信 賛成
- 北野 誠一郎 賛成
民主クラブ
- 松野 優也 賛成
- 山田 光昭 賛成
日本維新の会
- 横田 英樹 反対
日本共産党
- 大西 由紀 反対
消費税インボイス制度の実施中止を求める陳情書
不採択
新政会
- 入江 啓太 反対
- 坂本 まり 反対
- 今竹 大祐 (注釈1)
- 川端 宏明 反対
- 島津 明香 反対
- 岩見 明 反対
- 藤森 誠 反対
公明党
- 迫川 高行 反対
- 春増 勝利 反対
- 森 秀樹 反対
明風会
- 石崎 徹 反対
- 鷹尾 治久 反対
- 芝本 鎮彰 反対
未来ネット
- 鈴木 利信 反対
- 北野 誠一郎 反対
民主クラブ
- 松野 優也 反対
- 山田 光昭 反対
日本維新の会
- 横田 英樹 反対
日本共産党
- 大西 由紀 賛成
国に安倍元首相の国葬の中止を求める陳情
不採択
新政会
- 入江 啓太 反対
- 坂本 まり 反対
- 今竹 大祐 (注釈1)
- 川端 宏明 反対
- 島津 明香 反対
- 岩見 明 反対
- 藤森 誠 反対
公明党
- 迫川 高行 反対
- 春増 勝利 反対
- 森 秀樹 反対
明風会
- 石崎 徹 反対
- 鷹尾 治久 反対
- 芝本 鎮彰 反対
未来ネット
- 鈴木 利信 賛成
- 北野 誠一郎 反対
民主クラブ
- 松野 優也 反対
- 山田 光昭 反対
日本維新の会
- 横田 英樹 反対
日本共産党
- 大西 由紀 賛成
委員会審査の概要報告
総務常任委員会
【条例議案】
- 高砂市職員の定年等に関する条例等の一部を改正する等の条例を定めることについては、現状の制度と比較の上、役職定年及び給与等の考え方について確認しました。また、定員適正化計画については、令和4年度末に見直しを検討することも確認しました。
【予算議案】
-
第3回令和4年度高砂市一般会計補正予算 未来技術社会実装事業については、令和5年度の予算計画及び全容について確認しました。 また、合意形成プラットフォームの考え方について、事業執行に対する審査用資料並びに協議会用資料などの提示を求め、委員会へつなぐよう意見しました。
【陳情】
-
「沖縄を「捨て石」にしない安全保障政策を求める意見書の提出を求める陳情」については、賛成多数で継続審査と決しました。
「消費税インボイス制度の実施中止を求める陳情書」については、全会一致で不採択と決しました。 「国に安倍元首相の国葬の中止を求める陳情」については、全会一致で不採択と決しました。
文教厚生常任委員会
【条例議案】
-
高砂市学校給食費に関する条例については、給食費の徴収・管理は学校給食会が行っていますが、教職員や役員の負担軽減を目的に5年度からは市が徴収・管理を行うための条例であり、学校給食会の債権等の清算について確認し了としました。
【予算議案】主な議案
- 市民病院の24時間系冷凍機について、手術室の室温を調整する冷凍機が故障したため更新を10年間のリース契約で行うことを審査し、早期に整備でき費用面でも有利であることやリース期間終了後は無償譲渡されるなど、メリットとデメリットについて確認しました。
【陳情】
- 加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的補助を求める陳情については、県や他市町の助成状況を参考に議論しました。補聴器は使用者に応じて調整する必要があり、県と市町での違いである認定調整師による調整の必要性や、公的補助の有効性について意見があり、今年度県が実施している補聴器活用調査の結果を確認すべきと継続審査に決しました。
建設環境経済常任委員会
【予算議案】
- 東播臨海広域クリーンセンター運営基金に、工期遅延に伴う損害金の積み立てを行うことについて、目的や基金の総額を確認するとともに、2市2町における合意形成についても確認し全員異議なく了承しました。
【予算議案】
- 第3回令和4年度一般会計補正予算 ゼロカーボンシティの実現に向けて、電気自動車及びプラグインハイブリッド車並びにV2H充放電設備設置者へ購入補助をすることについて、対象者や補助額、導入によるCO 2削減効果等を確認し、全員異議なく了承しました。
- 第4回令和4年度一般会計補正予算 急激な原油価格・物価高騰等により厳しい経営状況にある市内中小事業者に対し、燃料費・光熱費の価格高騰影響分を補助することについて、対象者や支援金額の上限等を確認し、全員異議なく了承しました。
本会議・委員会をインターネットで放映中!
高砂市議会は「市民に開かれた議会」を目指すために、定例会中の本会議(ライブ・録画配信)と委員会(ライブ)を配信しておりますので、ぜひご覧ください。
ライブ中継はこちらからご覧になれます。
「高砂市議会だより」の表紙写真を募集します
ぜひ、ご応募ください!
市民のみなさまに親しまれ、身近に感じていただけるよう、年5回(1月、5月、7月、11月、12月)発行する高砂市議会だよりの表紙写真を募集します。
応募方法など詳しくは、高砂市議会のホームページをご覧ください。
本会議・委員会はどなたでも傍聴できます。
12月定例会は12月5日(月曜日)開会予定です
詳しい日程は後日、高砂市議会ホームページにてお知らせいたします。
日程その他詳しいことは議会事務局 (Tel 443-9061)までお問合せください。
編集後記
新たな議会構成で行われた9月議会、各議案審議のほか「高砂市民病院経営改善対策特別委員会」が再設置されました。
市議会だより編集委員会も新しい委員で、市民の皆様に、より親しみやすく分かりやすい議会だよりを目指してまいります。
また、身近に感じていただける紙面となるよう表紙写真を募集しておりますので、ご応募お待ちしております。
この記事に関するお問い合わせ先
議会事務局
〒676-8501
兵庫県高砂市荒井町千鳥1丁目1番1号
電話番号:(総務課)079-443-9051
(議事課)079-443-9061
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更新日:2023年01月26日