下水道の役割
きれいな水環境をつくります
川や海を汚している大きな原因は、家庭からの排水といわれています。
台所から流される食べ残しや飲み残し、食器を洗うための洗剤や石けん、お風呂から流される体を洗った水、衣類を洗濯した水、これらの汚い水をそのまま川や海へ流すことは、環境にたいへんな負担をかけているのです。
たとえば、食品を水に流してしまったとき、魚がすめる水質に戻すために必要な水の量は…
- 醤油大さじ1杯なら、浴槽1.4杯
- 味噌汁1杯なら、浴槽4.3杯
- 牛乳コップ1杯なら、浴槽16.8杯
の水が必要といわれています。
下水道が整備されると、これらの家庭から流れ出る汚い水は浄化センターできれいな水にもどしてから川や海に流すので、水質汚濁を防ぐことができます。

家の周りの悪臭や病気の流行を抑えます
下水道が整備されると、家庭などから出された汚れた水は、直接下水道管に流れるため、汚いミゾや水路がなくなります。悪臭やハエ、蚊の発生も抑えられます。
また、以前コレラなどの感染症が汚水を媒介にして流行したことがありました。
下水道を整備することで汚水を媒介とする感染症の流行を防ぐことができるので住みやすく清潔なまちになります。

浸水被害からまちを守ります
近年、コンクリートやアスファルトなどで地面が覆われる都市化が進んでいます。それとともに、集中豪雨があったときには水が地面にしみ込まなくなり、浸水被害がおきやすくなっています。
下水道には家庭などから出た汚れた水を流す汚水管と、雨水を流す雨水管があります。
雨水管には河川、水路とともに雨水を排除する機能があり、大雨や洪水による浸水被害を防止する役割も担っています。
高砂市は海抜が低く平坦な地形なので、雨水が自然に流れにくい地域については雨水を排除するためにポンプ場を設けています。

下水道に接続して水環境を守りましょう
せっかく完成した下水道施設も、市民の皆さんに利用していただかなくては、全く価値のないものになってしまいます。
また、下水道が整備されると、家庭から出る汚れた水をすみやかに下水道に接続することと下水道法に定められています。
供用開始となった地区の皆さんは、1日も早くすべての排水設備の設置及び水洗トイレへの改造をお願いいたします。
汚した水はきれいにして自然に帰し、未来にきれいな水環境を残しましょう。
ご家庭の下水道のしくみ

更新日:2021年10月29日