高齢者だけじゃない!?難聴について

更新日:2025年08月25日

「あなた」はしっかり聞こえていますか?

「難聴」と聞くと、高齢者の病気だと思っていませんか?
実は、スマートフォンや音楽プレイヤーの普及により若い世代にも増えている「耳のトラブル」。今こそ、自分の耳の健康と向き合ってみましょう。

「難聴」って?

「難聴」と一言で言っても種類も原因も様々で、実態は意外と知られていません。

・音や人の声が聞こえにくくなる
・耳が遠くなる

というイメージを持っていませんか?
「難聴」は単に音が聞こえにくいというだけでなく、それによってコミュニケーションに問題が生じ、ご自身だけでなく家族や周囲の大切な人とのかかわりに影響が出る可能性があります。

難聴は誰にでも起こる!

現在、難聴の患者さんは1430万人ほどで、国民の10%はいると言われています。特に高齢者は、60代で3人に1人、75歳以上では7割以上の人が難聴であるといわれています。しかし、約3割の人しか自覚していないのが現状です。

難聴の原因は様々で、年齢などに関わらず誰しもがなる可能性があります。

若者も注意!イヤホン・ヘッドホン難聴

スマートフォンや音楽プレイヤーの普及によりいつでも気軽の音楽や動画を楽しめるようになりました。その一方で、イヤホン・ヘッドホンで大音量で長時間音楽を聴くことで耳に大きな負担がかかり、聞こえにくくなるイヤホン・ヘッドホン難聴が増えています。

どうして聞こえにくくなる?

聞こえにくくなる原因は、耳の中の「内耳」の機能低下です。内耳には音を感じる「有毛細胞」いう細胞があり、その細胞が年齢を重ねたり、大きな音に長時間さらされることによって壊れてしまいます。壊れた細胞は再生しないので、一度落ちてしまった聴力が完全に回復することはありません。

放っておくと、生活にも影響も

「聞こえにくさ」をそのままにしておくと、日常生活に影響が出ることがあります。

・危険察知能力の低下
・社会的孤立・うつ
・家族や友人とのコミュニケーション低下
・認知機能にも悪影響

等が起こる可能性があります。そのため、自身の「聞こえにくさ」に早く気付くことが大切です。

耳の健康を確認しよう

今の自分の耳の健康状態を確認してみましょう。あなたはいくつ当てはまりますか?

<耳の健康チェックリスト>

□話し声がはっきりと聞き取れず、聞き間違えたり聞き返したりすることがある
□相手の言ったことを推測で判断することがある
□話し声が大きいといわれる
□家族からテレビやラジオの音量が大きいと指摘される
□集会や会議など数人での会話がうまく聞き取れない
□後ろから呼びかけられると気づかないことがある
□車の接近に全く気づかないことがある
□電子レンジの音やドアのチャイムの音が聞こえにくい
□時計のアラームなど、高い音が聞き取りにくいと感じる
□音の方向感がわかりにくくなる
□耳が詰まったような感覚が抜けない
□「ワーン」「キーン」などの音が耳でなっている状態が1日以上続く
□音が割れたようにカシャカシャ聞こえる

日常生活には「聞こえにくさ」に気づくきっかけがあふれています。
難聴は「早期発見・早期治療」が大切です。一つでも当てはまったら、早めに耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう。

「聞こえにくさ」への心がけ

「聞こえにくさ」を抱えている人と話すときは、次のことを心がけてみましょう

・ゆっくり、はっきり、区切って一つずつ話す
・できるだけ正面から、相手の目を見て自分の口元が見えるように話す
・身振り手振りを加えて話す
・静かな環境で話す
・簡単な聞き取りやすい言葉で話す
(例)
4・・・「し」→「よん」
7・・・「しち」→「なな」
20日・・・「はつか」→「にじゅうにち」など

特にマスクをしていると声がこもってしまい、口の形も見えないため言葉の想像も難しくなります。また、大きすぎる声は、音が割れてしまうので逆に聞き取りにくくなってしまいます。

少しの工夫で聞き間違えや認識間違えは減らすことができ、「社会的孤立」をなくすことできます。

耳を守る生活習慣を意識しよう

難聴になるリスクを低くするために、今の自分の生活習慣を見直してみましょう。

・大音量でテレビを見たり音楽を聴いたりしない
・騒音下で仕事をしている人は耳栓をする
・イヤホン・ヘッドホンをしたままでも会話が聞き取れる音量にしよう
・栄養バランスの取れた食事をとりましょう
・適度な運動を心がけましょう
・規則正しい睡眠をとりましょう
・禁煙に努めましょう

自分の生活習慣を気を付けることで、将来の「聞こえにくさ」を予防することができます。

この記事に関するお問い合わせ先

健康こども部 健康文化室 健康増進課

〒676-8501
兵庫県高砂市荒井町千鳥1丁目1番1号

電話番号:
(健康増進課)079-443-3936
(こども健康担当)079-443-3950

ファックス:(健康増進課)079-443-5991
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