外来生物に関するお知らせ

更新日:2022年03月01日

外来生物とは?

外来生物とは、もともとその地域にはいなかったのに、人間の活動によってほかの地域から入ってきた動物のことです。

なかでも「特定外来生物」とは、外来生物(海外起源の外来種)であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業への被害を及ぼすもの、または及ぼす恐れがあるものの中から指定されます。

特定外来生物は、その飼育、栽培、保管、運搬、輸入といった取扱いが規制され、違反すると罰則が科せられます。

高砂市で確認されている外来生物

高砂市内ではオオクチバス(ブラックバス)やブルーギル、アカミミガメなど外来生物の生息が確認されています。そのなかでも、特に農作物被害に甚大な影響を持ち、市民の生命・身体への被害を及ぼす恐れがあるものについて紹介します。

1.アライグマ
市内で捕獲されたアライグマ

アライグマは北米原産で、国内では1970年代から愛玩動物として大量に輸入され飼育され始めました。しかし、飼いきれなくなり途中で捨てられたり、逃げ出したりして野生化し繁殖し続けるようになりました。こうして野生化したアライグマは、深刻な農業被害や生態系被害をもたらす動物として外来生物法に基づく「特定外来生物」に指定されました。

高砂市では平成17年頃から生息が確認され、「高砂市アライグマ防除実施計画」が確定され、行政と地域の農会・猟友会との連携で捕獲を進めています。

 

●アライグマに関する啓発はこちら↓↓

アライグマ啓発(チラシ)(Excelファイル:78.5KB)

●計画の内容についてはこちら↓↓

高砂市アライグマ防除実施計画(PDFファイル:739.9KB)

2.ヌートリア
市内で捕獲されたヌートリア

ヌートリアは南米原産で、第2次世界大戦頃に軍隊の防寒服用に飼育されました。しかし終戦後、毛皮の需要が激減し、大多数が野に放たれ野生化し、繁殖し続けるようになりました。こうして野生化したヌートリアは、深刻な農業被害や生態系をもたらす動物として外来生物法に基づく「特定外来生物」に指定されました。

高砂市では昭和50年頃に生息が確認されており、稲や葉野菜などの食害や、ため池の堤体や水田の畔の破壊等の被害を危惧されています。そこで市が「高砂市ヌートリア防除実施計画」を策定し、アライグマと同様、関係機関との連携で捕獲を進めています。

●計画の内容についてこちら↓↓

高砂市ヌートリア防除実施計画(PDFファイル:685.2KB)

3.スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)
スクミリンゴガイ

スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)は南米原産の淡水巻貝で、昭和56年に台湾から食用として日本へ導入され、その後養殖場から逃げ出した個体や河川に捨てられた個体が農業用排水路や水田に侵入し、水稲などを加害するようになりました。

成貝は殻高約3センチで、1対の長い触覚を持ちます。また、数十~数百のピンク色の卵塊が特徴です。

近年の暖冬等異常気象の影響で、スクミリンゴガイの越冬量が増加し、水稲被害の増加や被害範囲の拡大が見られます。

4.その他

市民の皆様にお願いしたいこと~外来生物の問題を考えよう~

外来生物を放置すると、生態系のバランスが崩れ、多くの種類の生きものが絶滅の危機にさらされる恐れがあります。また、市民の皆様に大けがを負わせたり、家屋等の物損被害などにつながることもあります。

このため、市内ではアライグマやヌートリアのようにやむを得ず防除を行う場合があります。

しかし、外来生物も命を有した生きものです。駆除対象となってしまう新たな外来生物を生み出さないために、外来生物を

●「入れない」

●「捨てない(逃がさない、放さない)」

●「拡げない(増やさない)」

ことが重要です。生きものの取扱いにはご注意ください。

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兵庫県高砂市荒井町千鳥1丁目1番1号

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(商工労働)079-443-9030
(農林水産)079-443-9031

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