水生・湿生植物園のご案内

更新日:2021年10月29日

青空の下で山を背景に市ノ池が見渡せる一角から撮影された写真

 兵庫県は全国一ため池の多い県であり、さらに播磨地域ではため池の数、規模の点では県内一と言える場所です。

 また、1級河川、海岸もあり水生植物の宝庫でもあります。

 実際に県内で確認されている水生植物150種のうち100種が播磨地域に産し、そのうち70種がため池に生息しています。

  また、近年、農地の減少によりため池の数が減少していることや、山際の湿地の減少、河川の改修などにより、水生、湿生植物の生息地が減少しており、絶滅の危機にある種がかなりの数に上っています。

 当公園に隣接している市ノ池には水生植物が14科24種、湿生植物が12科31種生息しています。

 この中には絶滅危惧種として「全国版レッドデータブック」に収載のミズニラ、オニバス、ガガブタ、「レッドデータブック近畿版」収載のオオトリゲモ、ツクシクロイヌノヒゲが含まれており、播磨地域のため池の中でもきわめて豊かな水生植物相を有する池でもあります。

 そこで、当公園水生・湿生植物園では播磨地域に産する水生・湿生植物を集め、種の保全を念頭において育成し、誰にでも解りやすいように展示し、自分たちの生活している地域の自然の現状とその自然の価値の高さを知っていただくことを目的として整備されました。

水草の生育形による分類

水草の生育形による分類の詳細
分類 特徴 主な植物
抽水植物 植物体の一部が水面を突き抜けて空気中に出る ガマ、ショウブなど
浮葉植物 水面に浮く葉(浮葉)を展開する オニバス、ヒシなど
沈水植物 植物全体が水中に沈む クロモ、オオカナダモなど
浮遊植物 根が水底に固着せず、浮遊する ウキクサ、ノタヌキモ、ホテイアオイなど

水生植物園のご案内

人工池で見られる主な水草

市ノ池で見られる主な水草

 当公園に隣接する市ノ池でも、さまざまな水草が生息しています。

水面に葉を浮かせている植物の写真

アサザ

水面にハート型の葉を浮かべた植物の写真

コウホネ

緑の細長い草がたくさん生えている植物の写真

ウキヤガラ

緑の中に少し茶色が混じった細長い草がたくさん生えている植物の写真

コガマ

水面より上に突き出て葉を広げている植物の写真

ミズキンバイ

巨大な葉を水面に広げており葉の表面には不規則なシワが入っている植物の写真

オニバス(浮葉植物)

大きな丸いハート型の葉を水面に広げている植物の写真

ガガブタ(浮葉植物)

くす玉のような穂のついた細長い葉が水面から生えている写真

タマガヤツリ(抽水植物)

この記事に関するお問い合わせ先

都市創造部 土木建設室 道路公園課

〒676-8501
兵庫県高砂市荒井町千鳥1丁目1番1号

電話番号:
(整備)079-443-9034
(維持)079-443-9038

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