第三巻「通史編 近現代」の内容
高砂市史第三巻「通史編 近現代」(第六回配本)
特徴
第六回配本の第三巻は、明治維新から市制40周年頃までの高砂市域について叙述しています。
江戸時代、港湾都市として賑わいをみせた高砂市域は、明治に入ってからは大工場の進出により工業都市へと変貌しました。江戸時代までの前近代社会における状況と、明治以降におけるそれとの差が著しい高砂市域は、日本における「近代化」とは何か、という問題を考えるうえでも興味深い歴史的発展を遂げた地域でもあります。
本巻は現在の「高砂市」に直接的に繋がる明治・大正・昭和の時代について、実証的かつ客観的に、またできる限り地域に遺された史料に即して丁寧にまとめています。
内容
A5判 本文874ページ 全6章
第一章 近代高砂のあけぼの
- 第一節 明治前期の行財政
- 第二節 経済活動の近代化
- 第三節 明治維新と地域社会の変容
- 第四節 学校教育のはじまり
第二章 日清・日露戦争期の高砂
- 第一節 町村行財政の確立
- 第二節 明治後期の経済成長と工業化
- 第三節 二度の戦争と地域社会の変容
- 第四節 義務教育の確立
第三章 民衆の時代の高砂
- 第一節 工業化と行財政の構造変化
- 第二節 都市的生活文化と労働運動
- 第三節 小作争議と農民組合
- 第四節 民衆の台頭と政治的対抗
- 第五節 学校教育とモダニズム文化
第四章 戦時下の高砂
- 第一節 満州事変期の世相
- 第二節 重化学工業化の進展
- 第三節 戦時体制下の市民生活
第五章 戦後の改革と高砂市の誕生
- 第一節 占領下の民主改革
- 第二節 敗戦後の社会と文化
- 第三節 合併問題と高砂市政のはじまり
第六章 高度経済成長と高砂
- 第一節 諸産業の盛衰
- 第二節 新しい市政の課題と市民運動
付図
- 1895~1898年(明治28~31)頃の現高砂市域
- 1926~1927年(大正15~昭和2)頃の現高砂市域
- 1948~1958年(昭和23~33)頃の現高砂市域
- 1977~1980年(昭和52~55)頃の現高砂市域
- 1996年(平成8)頃の現高砂市域
- 2005~2009年(平成17~21)頃の現高砂市域
付図解説(16ページ)
執筆者
- 松下孝昭(神戸女子大学教授)
- 三輪泰史(大阪教育大学教授)
- 大森 実(大阪府立刀根山高等学校教諭)
- 小南浩一(兵庫教育大学准教授)
監修
- 今井修平(神戸女子大学教授)
更新日:2021年10月29日